ジェーンズ of しんすごかもん

―熊本を発展させた先生―

ジェーンズは1837年にアメリカで生まれました。
軍人(ぐんじん) をしていましたがやめて、 家族(かぞく)で農業(のうぎょう) をしていました。
横井 太平(よこい たいへい) にお 願(ねが) いされ、 熊本洋学校(くまもとようがっこう) の先生になるために、1871年に 家族(かぞく) で日本にやってきました。

ジェーンズは 生徒(せいと) たちに、 通訳(つうやく) なしですべて 英語(えいご)で勉強(べんきょう) を教えました。
とてもきびしい人で、 成績順(せいせきじゅん)に席 (せき) が決まっていたり、 成績(せいせき ) がわるいと、学校をやめさせました。
4年目になると、ジェーンズは 横井小楠(よこいしょうなん )の娘(むすめ) 「みや」と 徳富蘇峰(とくとみそほう) の姉「 初子(はつこ) 」を 生徒(せいと) として受け入れ、日本ではじめて、男の子と女の子がいっしょに 授業(じゅぎょう) を受ける「 男女共学(だんじょきょうがく) 」を 実現(じつげん) しました。

熊本洋学校(くまもとようがっこう) があったのは、昭和4年から9年までの5年間で、教えた 生徒(せいと) はぜんぶで200人。
とても 優秀(ゆうしゅう) な人たちを育てました。
なかでも 熊本洋学校(くまもとようがっこう) を出て、 同志社英学校(どうししゃえいがっこうく) に行った人たちは「 熊本(くまもと) バンド」と呼ばれるようになりました。

ジェーンズが教えたのは 勉強(べんきょう) だけではありません。
熊本(くまもと) の人たちに体のいい 野菜作(やさいづく) りのやりかたを教えたり、パンや 牛肉 (ぎゅうにく)、牛乳(ぎゅうにゅう) を食べることを伝えたり、あたらしい 料理(りょうり) のやり方を教えるなど、 熊本(くまもと) の人たちの 生活 (せいかつ) を 豊(ゆた) かにしました。