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年間降水量3000mmという多雨地域である阿蘇カルデラを水源地とする白川は，長陽村立野で黒川と合流し，大きな流れとなって有明海を目指しながらその過程で熊本平野を貫流する全長74kmの都市河川となる。
その流域には豊富な湧水や温水，親水公園が整備されており，白川水源はそのうちの主な一つとされる。支川のない白川は，阿蘇に大雨が降ると一気に下流へと水が流れ下りる。 その上，流域地帯を覆うヨナ（火山灰）を大量に押し流すため，これまでに幾度も大きな洪水の被害があった。

「暴れ川」と呼ばれた白川の治水対策は，長い間非常に困難な事業であり，“土木の神様”と呼ばれた加藤清正は，白川流域に用水路や用水堰・堤防を整備し，熊本市域の潅漑及び治水に力を尽くした。しかし，昭和28年には多くの犠牲者を出した大水害に見舞われるなど，災害は今なお起こり，現在も河川改修の努力は続けられている。

明治初期熊本県が「白川県」と呼ばれたのもまた地名の「白川」村名の「白水村」も白川吉見神社境内の湧水より名付けられたと言われている。
また，この湧水は「不老長寿」「諸病退散」の御神水として昔より語りつがれ尊ばれている。

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高森町のおまつり

問い合わせ先
高森町観光協会：0967-62-2233
商工観光課　　：0967-62-1111
（高森町商工観光課「高森湧水トンネル公園」より）

水源ってどんな感じ？
白川水源では毎分60トンの水が地底から砂とともに吹き上げられており，水温は年間を通じ14度であることから，環境省の昭和の名水百選に選定されている。

白川吉見神社って？
この神社は阿蘇神社の末社として，古来より水源を守る神としての国龍大明神【くにたつだいみょうじん】，罔象女命【みずはめのみこと】の２神が祀られている。
元禄年間(1688～1703)当時の藩主細川網利公が山狩の際，同社を参拝し，「当社には余が領地，養田の源神にて，その水恩広大なり，速やかに正殿を修造せよ」と郡代に命じ，修理費として特別の手当てを給わったという由緒ある神社でもあり，この湧水は不老長寿・諸病退散の御清水として昔から語り継がれ尊ばれているという。

【アクセス】

(株式会社はくすい　物産館自然庵「自然庵」より）

白川水源１