Produce X

天草フィールドワークを終えて(第2ルート・2班)

第2ルート担当2班 リーダ:小出

第2ルート・調査場所】
中央通り〜船之尾町界隈

私たちの班は中央通り、船之尾町周辺の大通りの調査を行いました。
今回この通りを調査させて頂いたのですが、みどりが多く自然豊かな街であるなというのがすごく印象的でした。そこで、私たちの調査テーマは「みどり」に設定し、「みどり」を中心としたものに焦点を当てて調べてみました。

通り全体のテーマカラーとなっているのでしょうか?「みどり」はこの通りを象徴しており自然の緑のみではなく建物にもふんだんに緑が使われておりました。通っていて緑以外のものを見つけるのが困難なほど(笑)看板や街灯だけでなく、塀や壁にまでも!驚きを隠せなかったです。
中でも気になったのは、とあるお宅のポスト。なんとポストまでみどりでした!洋画にでてくる住宅街によくあるような小さなポストだったんですが、普通は赤じゃないですか?ポストの概念を越えましたね(笑)

他にも小学校の旧校舎を思わせる印刷会社、天草のキリシタンの名残が見える本渡橋、お花屋さんに引けを取らないほど緑豊かな鞄屋さん、などなど。新しい発見がたくさんあり、始めて来た私たちに大きな衝撃を与えました。
キリシタンといえば、通りのあちこちにお正月のしめ飾りが多く見られました。最初は時期が時期なのでお正月が近いからかな…と深く考えなかったのですが、どこのお宅にも飾ってあったので不思議に思って地域の方に聞いてみました。どうやらこの町はキリシタンの名残が今でも色濃く残っている通りで、しめ飾りを年中飾っているそうです。なぜかというと、「キリシタンじゃない人はお正月にしめ飾りをする」=「私はキリシタンじゃない」ということをアピールするためだとか。なるほどーと文化の違いを学びました。

レトロな感じがこの通りには見え隠れしていてよく見れば良い味を出しているものが沢山ありました。地域独特のゆっくりした時間の流れがあったり、川から感じる海の香り、人の優しさに触れることで私たちの住んでいる町とは違うあったかい雰囲気を味わえ、穏やかな気持ちになれました。また機会があったら暖かい雰囲気を味わいに訪れてみようかと思いました。

©2008 熊本県立大学津曲研究室