公開講演会・イベントなど
●平成30年度
11月24日午後1時~4時<平成の終末に語る明治と昭和>於、本学大ホール
明治維新から150年。平成の元号も終わりに近づこうとしています。
これを機会に、文学、文学の視点から、「明治」という時代を、「昭和」という時代をふりかえってみようという企画です。
・基調講演1 揖斐 高(成蹊大学名誉教授・学士院会員)
・基調講演2 古郡康人(静岡英和学院大学特任教授)
上記お二方に加え、パネルディスカッションでは、下記のお二方を加えての討論を予定しています。
・平野有益(本学客員教授・元熊本日日新聞編集局長)
・林あまり(歌人)
これと併せ、図書館では明治維新/徳冨蘆花生誕150年記念展示「書物・書簡・資料の明治」を行っています。
期間:平成30年11月20日~26日
●平成28年度
10月22日午後1時~3時<鼎談「蘆花と漱石」 於、本学1号館第1講義室>
当地ゆかりの明治期の文豪、徳富蘆花と夏目漱石と。二人をめぐり、文学者としての人生観、文明論、そして明治の時代性を考え現代をふりかえる、そんな鼎談を企画しました。
・半藤英明(本学学長、司会進行)
・布川純子(神奈川工科大学非常勤講師)
・木村 洋(本学准教授)
●平成26年度
<フォーラム「それでも天は転(まわ)る―熊本におけるもう1つの近代―」 於、本学中ホール>
作家で歴史研究者の春名徹氏をお招きし、幕末・近代に反欧化運動を巻き起こしたことで知られる僧侶・佐田介石を中心に、熊本に係る人物を挙げながら、欧化主義を強力に推進した社会動向の裏側に所在した、多様かつ複雑な〈近代化〉をめぐる様相や葛藤について議論しました。また、旭堂南海師による創作講談「『講談・佐田介石物語』―時代遅れと笑えるか?―」も会場にお届けしました。
●平成25年度
<蘇峰生誕150年記念シンポジウム「蘇峰の時代」 於、本学中ホール>
●平成24年度
<シンポジウム 文学は生きているか?―断崖に立つ文学研究― 於、本学中ホール>
漱石研究の第一人者として名高い石原千秋氏、新聞博物館館長で本学の教育研究会議の外部委員でもある平野有益氏をお招きし、大学における文学研究の未来を考えるシンポジウムを開催しました。シンポジウムの内容は、25年度の文学研究科論集第6号に掲載しました。
●平成22年度
<細川幽斎没後四百年記念シンポジウム 於、本学中ホール>
<幽斎をめぐる講談と小講座の会 於、熊本県立図書館大研修室>
●平成20年度
<徳冨蘆花生誕140年記念シンポジウム>
<国学 熊本へ>
近世後期の熊本は、高本紫溟・中島広足等、全国に知られるユニークな国学者を数多く輩出した地でした。「国学熊本へ」展では、さいたま市の弥富鞆彦氏より熊本県立大学に寄贈された肥後の国学黎明期の資料を披露するとともに、平田篤胤他、同時代に活躍していた国学者達の墨跡資料を展示しました。
展観初日には、弥富氏への感謝状贈呈の後、九州大学名誉教授中野三敏先生による御講演「近代における江戸学のあゆみ」を開催。学内外から150名以上の参加がありました。また、講演終了後、展観会場にて、日本語日本文学科の教員や大学院生によるギャラリートークを実施。こちらも学外の方々を中心に40名以上が熱心に耳を傾けました。
期 間 | 平成20年5月16日(金)〜6月6日(金) |
会 場 | 熊本県立大学図書館 |
主 催 | 熊本県立大学 |
後 援 | 熊本県 熊本県教育委員会 |
●平成19年度
<公開講演会 よみがえる竹迫座>
平成19年6月30日(土)、合志市総合センター・ヴィーブルにおいて、「熊本県立大学公開講座・合志市文化芸術自主事業:よみがえる竹迫座」を開催しました。
この催しは、合志歴史資料館に所蔵される蟻鶴文庫(ぎかくぶんこ:江戸後期~明治期出版の浄瑠璃本を中心に約700冊)の存在を広く知ってもらい、その歴史的背景や今後の保存の問題についても考えてゆくために開催したものです。
この文庫は、かつて合志の地に存在した芸能集団・竹迫座(たかばざ)付きの浄瑠璃三味線奏者として活躍した金澤蟻鶴(かなざわぎかく)が集めたものですが、竹迫座や蟻鶴の活動実態ははっきりわかっていません。
コーディネーター・総合司会は、本学文学部准教授・川平敏文が行いました。当日は、地域の方や本学学生など413名の方が参加されました。
プログラム | ||
1 | 文楽を知る(総合司会:川平敏文) | |
「文楽の歴史と魅力」国立文楽劇場 土居郁雄氏 「竹迫座と熊本の芸能」 熊本大学教授 安田宗生氏 |
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2 | 文楽を見る | |
「傾城阿波の鳴門」八段目 清和文楽館 〜文楽体験コーナー〜 |
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◇ | 企画展示 | |
「竹迫座と蟻鶴文庫の世界」(6月23日〜8月5日) |
<シンポジウム 文学研究科がめざすもの>
シンポジウム詳細は『熊本県立大学大学院文学研究科論集』第1号に掲載しています。
<熊本近代文学館企画展示「近代学問をつくった人物:中島広足をめぐって」>
12月16日、熊本県立図書館にて「中島広足と広足資料を伝えてきた人々」をテーマとする記念講演会を、熊本近代文学館との共催で開催しました。
講演会プログラム | ||
1 | 「現代に生きる中島広足の業績」熊本県立大学 米谷隆史准教授 | |
2 | 「村川堅固・堅太郎がのこしたもの」関東登録文化財所有者の会会員 村川夏子氏 | |
3 | 「弥富破摩雄の学問と教育」日本記者クラブ会員 弥富鞆彦氏 |
まず、本学文学部の米谷准教授が、元熊本藩士にして近世末期を代表する国学者であった中島広足の経歴や業績の概略と、最近の広足研究の動向について紹介しました。東京、大阪や長崎に残る広足関連資料の整理公開が進む中、生誕地である熊本においても同様の水準で資料の発掘と研究が行われるべきであることを強調しました。村川夏子氏は、ラフカディオ・ハーンや嘉納治五郎から教えを受けた熊本時代の村川堅固(東京帝国大学教授)の事跡や人的交流、住まいに対する思想、また、村川堅太郎(東京大学教授)の研究姿勢や日常生活、堅太郎が広足資料によせた思いなどについてお話しくださいました。弥富鞆彦氏は、横井小楠にゆかりの沼山津の地に育った弥富破摩雄の少年時代の文芸志向や、昭和天皇の皇太子時代に教育係を務めた折のエピソード、太宰治の指導教員でもあった旧制弘前高校教授時代の生活等を、その教育研究態度とともにお話しくださいました。お二人のお話とも、碩学の研究態度と日常とが彷彿とされる、ご親族ならではの興味深い内容でした。これまで熊本ではあまり注目されることのなかった人物をめぐっての講演会でしたが、当日は参加者が80名以上の盛会でした。また、本学学生も受付や資料の配付の補助を務めました。なお、熊本近代文学館で開催した(12月~1月21日)の「近代学問をつくった人物 中島広足をめぐって-村川家・弥富家の所蔵品より-」展の展示や解説作成にも本学学生の協力がありました。
<文学部フォーラム「あなたの<ことば>が失われるとき−−−失語症と大学での言語研究」>
平成19年度には、「熊本県立大学創立60周年記念シンポジウム」が春・夏・秋・冬と4回行われました。平成20年2月9日の土曜日には、「冬・進歩・・・大学と社会 - 大学における学問と社会での実践 -」というテーマで、冬のシンポジウムが開かれました。その第1部は各学部のフォーラムで、文学部のフォーラムのテーマは、「あなたの“ことば”が失われるとき-失語症と大学での言語研究-」でした。
パネリストとして、熊本県言語聴覚士会会長で熊本機能病院総合リハビリテーション部言語聴覚療法課課長の言語聴覚士、小薗真知子氏をお招きし、本学からは認知言語学が専門の村尾治彦准教授、日本語教育が専門の馬場良二教授が報告を行いました。小薗氏は、失語症、そして、言語聴覚士の仕事はどのようなものかについて話されました。村尾准教授は、認知言語学による言語分析の実例について、馬場教授は失語症治療と外国人に対する日本語教育との共通点について話し、また、本学学生が、村尾准教授の指導のもとで失語症の方々を対象にして行った言語調査について発表しました。
<大学院博士後期課程開設記念シンポジウム「日本語・日本文学研究の未来」>
平成20年度から、文学研究科「日本語日本文学専攻」に大学院博士後期課程が開設されるのを記念し、日本語研究、日本文学研究の未来を討論するシンポジウムを、3月1日に開催しました。ゲストに揖斐高氏(成蹊大学教授)、近藤泰弘氏(青山学院大学教授)をお招きし、「研究の醍醐味」「博士課程の使命と課題」をテーマに本学教員と討論を行いました。学外からも多くの方々の参加をいただきました。また、同時に研究論文を募集する「学術賞」の紹介も行われました。
●平成18年度
<特別講演会(会場:八代市立博物館講義室)>
講演会プログラム | ||
4月23日 | 「宗因から芭蕉へ」大阪樟蔭女子大学 石川真弘名誉教授 | |
4月30日 | 「連歌から俳諧へ」熊本県立大学文学部 鈴木元助教授 | |
5月21日 | 「『肥後道記』の世界」山口大学人文学部 尾崎千佳助教授 |
<特別講座「熊本と西山宗因」(会場:くまもと県民交流館パレア 会議室4)>
講座プログラム | ||
5月7日 | 「加藤家と西山宗因―武家と連歌―」八代市立博物館学芸員 鳥津亮二氏 | |
5月14日 | 「談林の俳論と実作」熊本県立大学文学部 川平敏文助教授 | |
5月20日 | 「武家意識の転換期―寛永という時代―」財団法人島田美術館館長 島田真祐氏 |
※西山宗因生誕四百年記念展示「宗因から芭蕉へ」(於、八代市立博物館未来の森ミュージアム)に連携しての企画です。特別講演会・特別講座は、本学と八代市立博物館、くまもと県民交流館パレアとの共催によるものです。
●平成17年度
<古今和歌集1100年 熊本フォーラム>
<プレセミナー(会場:くまもと県民交流館パレア/水前寺成趣園古今伝授之間)>
プログラム | |
「万葉から古今へ」熊本県立大学文学部 山崎健司 教授 | |
「山のあなたの〈月〉―古今集の現在」熊本大学教育学部 小川幸三 教授 | |
「古今集の古筆切―書の立場から」尚絅大学文化言語学部 久多見健 助教授 | |
「古今伝授の世界」熊本県立大学文学部 鈴木元 助教授 |
<ワークショップ(11/4 会場:熊本県立大学)>
三大学(県立大学・熊本大学・尚絅大学)の学生院生による共同研究成果報告
和歌の披講―解説と実演―
講師 青柳隆志氏(東京成徳大学助教授)
兼築信行氏(早稲田大学教授)
<講演会(11/5 会場:熊本市総合女性センター)>
「和歌集千年の力」安永蕗子氏(歌人、「椎の木」主宰)
<シンポジウム(11/5 会場:熊本市総合女性センター)>
「言の葉しげり心の花ひらく―いま古今集をよむ―」 司会 鈴木 元(熊本県立大学助教授) 講師 青柳隆志氏(東京成徳大学助教授) 高野晴代氏(星美学園短期大学教授) 浅田 徹氏(お茶の水女子大学助教授)
<能上演(11/5 会場:熊本市総合女性センター)>
「井筒」狩野琇鵬師(喜多流)ほか
※『古今和歌集』成立から1100年になるのを祝して、熊本で三大学(県立大学・熊本大学・尚絅大学)が合同して催した記念行事です。
●平成16年度
<講談の中の幽斎・清正―話芸を通して学ぶ〈新熊本学〉>
講談「秀吉の風流修行」旭堂南海師
〈幕間〉小講座「螢は鳴くか―を巡る文学史的考察」鈴木 元
講談「巷談・球磨川河童戦記」旭堂南海師
※上方講談師、旭堂南海師による講談二席を堪能。話芸の魅力を存分に味わいました。幕間には講談ネタと古典とのかかわりを少し勉強しました。
●平成15年度
<「テレビが変える日本のことば」松本 修氏(大阪朝日放送)>
※『全国アホ・バカ分布考』(新潮文庫)の著者、松本氏をお招きしての講演会。