銭湯の数が激減している現代。長年にわたり人々に愛されてきた90年の歴史を持つ世安湯も利用者が減り、苦しい状況でした。
そこで大学生の視点で世安湯の活性化を目的としたイベントをしてほしいという依頼から本プロジェクトは始まりました。
空間・時間といった「場としての銭湯」の価値を再発見・再発信を仕掛けのコンセプトとして企画を提案しました。
背景として世安湯に外国人のお客様が増加していることや、インバウンド需要増加がありました。この背景をもとに、外国人観光客をターゲットに設定し、銭湯の裏側の体験や銭湯を通して日本の文化・日本人の精神(湯道)を知る銭湯ツアーを企画しました。
本プロジェクトでは今後、ツアーを商品として売るにあたって、外国人の視点から意見を頂くために熊本在住の外国人の方々を対象にモニターツアーを開催しました。
また、モニターツアー開催前には内容を見て頂くために日本人の方を対象にしたプレモニターツアーも開催しました。
ツアー参加者へのアンケート調査の結果、日本人・外国人関係なくツアー全体的に評価が高く、特に掃除体験の評価が高いことは新たな発見でした。また、湯道への理解度も高く、参加者全員がまた世安湯に行きたいという評価をしていただきました。
また、今回は外国人向けとして企画しましたが、日本人向けとして実施することや、プログラムを省略した形で行うことも可能であるため、今後の可能性は大いにあると考えられます。