石橋研究室@熊本県立大学

Kansei informatics laboratory

研究室の特色

Characteristics of Ishibashi.LAB

ものづくり

プログラミングを使って,ものづくりを行います.センサや画像処理,コンピュータグラフィックスの技術を併用して,新しいものづくりが簡単にできるようになりました.本研究室でも,アプリからプロジェクションマッピング,バーチャルリアリティ作品などの制作を進めています.

印象評価

皆さんの身の回りには様々な「かっこいい」「かわいい」モノが溢れていると思います.本研究室では,そのモノが持つ特性を明らかにする調査(=印象調査)を実施しています.それぞれのモノのどこから印象を受けているのかについて研究を進めています.

ゼミの方針

ゼミの方針は,各自の興味を重視した内容で進めていきます.このような方針から,ゼミの特徴として,自由で活発な議論や活動を推奨し,それらについて真剣に向き合っていく姿勢が求められます.「このまま普通の大学生活で終わらせたくない」,「一所懸命何かに取り組んでみたい」という方にはオススメです.

感性情報処理

感性は非常に抽象的なものですが,人と人,人とモノ,人と情報とのインタラクションにおいて,必ず関係する重要な役割を持ちます.それらの抽象的な情報を取り扱う学問として,感性情報処理というものがあります.この研究分野は,抽象的な対応を扱うため,医学から社会学,工学に至るまで多様な分野が集まって,分野横断的に研究を進めています.

就職・進路

ゼミの方針と同じく,学生の進路は情報系だけに限定していません.公務員から民間,進学希望など皆さんの能力や好み,性格などに合った進路を推奨しています.多くの場合,「自分は何になりたいんだろう?」「何になれるんだろう?」と疑問を持っていると思います.様々な考えを持つゼミ生を募集していますので,考え方の違う学生同士で,気楽に,時には真剣に将来について話し合うことができます.最終的な進路の決定は皆さんが行いますが,ゼミ全体で進路を考えるきっかけを作っていきます.

総合管理と情報分野

総合管理学部で情報分野を学ぶとは,どういうことでしょうか?ICT技術の発展と複雑化する社会では,潜在的かつ多様な課題が多く眠っています.実社会の課題だけに目を向けても解決策が見い出せず,ICT技術だけに目を向けても技術の進展はあっても,本当に必要な課題解決には至りません.その両者に目を向けることができる人材を育てる環境が総合管理学部情報分野の役割だと考えています.

研究目的・内容

感性情報メディアの創出をテーマとして,デザイン支援や印象評価などを進め,円滑なコミュニケーションの実現を目指しています.工学と社会科学的アプローチを上手く融合させながら,新しい情報の利用方法,または,複雑な人間の気持ちを明らかにするといったことを進めています.人間が情報を簡単かつ効果的に扱い,情報が人間の複雑な側面を明らかにするという両者の良好な関係性を重視して研究に取り組んでいます. 具体的な研究は以下のとおりです.

  • 新しいフォント検索ツールの開発
  • 直感的な配色選択ツールの開発
  • チョコレート形状と印象評価
  • 米菓の食感と印象評価
  • 張力提示を目的としたVR制作
これまでの研究業績

2年生での活動内容

2年生では,情報管理コース全体で演習を進めると同時に,本研究室のみでサブゼミを実施します.サブゼミでは,「ものづくりの基礎」や「印象調査の基礎」を学び,それからグループワークにより「ものづくり班」と「印象調査班」に分かれて活動します.これまでの活動では,Kinectと呼ばれる人の動きを検知するセンサを使ったお絵かきソフトや,マフラーの巻き方に関する印象調査などを行っています.各内容については,グループで話し合って決めていきます.

【ものづくり】人の手の動きに連動して線点対称のお絵かきができるシステム,人の声に応じて様々なイラストが出現するアプリ,無限に水遊びができるVR作品,心拍数を活用したVR作品,県大川でのプロジェクションマッピング,疑似プラネタリウム,風覚提示VR,バンジージャンプVR,星と海のプロジェクションマッピング,アイスブレイク用ARゲーム,プロジェクションアラームクロック,古典文学用VR,衣服検知AIカメラ
【印象調査】アイメイクの印象調査,眼鏡の形状に関する印象調査,食器形状の印象調査,マフラーの巻き方に関する印象調査,靴紐の結び方に関する印象調査,ボトムとタックインに関する印象調査,キラキラネームの印象調査,食べ物の構図とインスタ映えの印象調査,フォントの印象調査,SNSでの文字と写真の印象調査,ピースサイン構図の印象調査

3年生での活動

2年生での活動を踏まえて,グループワークを実施します.グループワークの内容は毎年異なり,基本的には学生同士で話し合いながら,そのときのメンバーの特性を生かして決めていきます.全体として,ものづくりのグループワークを実施することもありますが,その時はすべてのメンバーがプログラミングを行うのではなく,担当を決めてアンケート調査や全体活動の統括などを行っていきます.この時期になると基礎が少しずつ身についてくるので,対外的な活動を推進しています.対外的な交渉や打ち合わせなども学生が主体となって取り組んでいます.

【ものづくり】IVRC(VRコンテスト)への参加(2017フライボード,2018ガラスクラッシャー,2019匣内ルービックキューブ,2020頭のネジを取り戻せ!,2021転生したらコウモリだった件,2022二人三腕脚,2023「あ、なんだ。蛙か。」現象),八代地域でのメディアアート(プロジェクションマッピング:2016八代城跡城壁,2017がらっぱ広場,2018春日神社,2019~塩屋八幡宮,照明アート:2022お祭りでんでん館@八代,2023道の駅海彩館@牛深)
【印象調査】2016学童保育施設でのエンタメ調査,2017インスタフィルタの印象調査,2018風鈴の音と材質の印象調査,2019アイスクリーム形状の印象調査,2020包装紙によるラッピングの印象調査,2021マスクの有無が及ぼすコミュニケーションの変化,2022リボンのたれの太さと長さ,形状が及ぼす印象の変化,2023トイレの外的環境がもたらす印象の変化-芳香剤や光色の違いに着目して-

4年生での活動

4年生では,卒業論文を執筆するために,各自テーマを決めて研究活動を行います.原則,個人で決めた研究テーマを進めることとし,これまで習得した印象調査やものづくりの知識やスキルを駆使しして,研究課題に取り組みます.研究テーマは具体的かつ有用な研究テーマと判断できるものとします.かなり大変な活動になりますが,学生最後にもっとも伸ばして欲しいスキルや身につけて欲しい知識を一気に習得するチャンスです.就職活動でも,可能な限り教員がサポートしていき,情報分野に限らず,各学生に合った就職先を見つけていきます.

【ものづくり】
2017|距離に着目したスポットライトによる対話型PMシステムの開発
2018|VRにおけるモデルルーム内の誘導を円滑に進めるシステムの開発
2019|AR技術と電気刺激を併用した痒みを誘発するシステムの開発
2020|AR を用いたボクシング 自主練習システムの提案
2021|AR 技術を活用したリアルタイム性を有する映像演出システムの提案
2022|スマート電球を利用した複合的なデジタルアート体験
2023|フェイス・トラッキングと動物アバターを用いた咀嚼意識向上システムの開発
【印象調査】
2017|パン類を対象とする食感系のオノマトペと表記色に関する印象調査
2018|ご祝儀袋における水引の結びに関する印象調査
2019|読み込み用のGUIにおける一時停止地点の違いがもたらす嫌悪感への影響
2020|修飾語がレシピ名に及ぼす印象の違い
2021|オンライン販売における生産者の顔写真の印象がもたらす影響
2022|道路区画線の形状変化による自動車運転者の運転印象への影響
2023|バーチャルショッピングにおけるオノマトペによる質感印象に関する調査  

進路

就職先は,情報分野に限ってはいません.主な就職先は下記のとおりです.

【就職先】(民間)KMバイオロジクス(株),NTT西日本(西日本電信電話(株)),NTTコミュニケーションズ(株),RKKCS(株),UTエイム(株),アソウ・アルファ(株),イオン九州(株),大分ケーブルテレコム(株),大分こども病院,(株)キャン,熊本銀行,熊本赤十字病院,(株)ゲオホールディングス,金剛(株),(株)コンベンションリンケージ,九州産業交通ホールディングス(株),(株)熊本計算機センター,再春館システム(株),済生会熊本病院,(株)セラク,ソフトウェアビジョン(株),大東建託リーシング(株),大和証券(株),タップカンパニー(株),塚本満税理士事務所,(株)ティーケーピー,トラストリング(株),(株)トヨタシステムズ,トランスコスモス(株),(株)ドリームスカイ名古屋,(株)ネクステージ,(株)博報堂アイスタジオ,(株)日立ソリューションズ西日本,日立ビルシステム(株),三井住友海上火災保険(株),宮銀コンピューターサービス(株),明治安田生命保険相互会社,メディアサイト(株),(株)ヤマダホールディングス,(株)ゆうプランニング,リンナイ(株),リクルート(株)(公務員)熊本県(一般行政,教育行政)熊本市,薩摩川内市,八代市,山鹿市,南阿蘇村etc.

【進学先】北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科,熊本県立大学アドミニストレーション研究科,情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科

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教員の特徴

ken ishibashi's charcharacteristics

Developer

ものづくりに関して,新しい技術を取り入れるのが好きです.フィジカル・コンピューティング,AR,VR,HCIなどの分野にも興味があります.最近は3Dプリンティングやドローン撮影なども進めています.

Secret

学部時代は,講義に出ることが億劫で休みがちでした(特に朝の授業).このままではダメだと感じて,学部3年生より勉強に対して真剣に向き合うようになりました.

Travel

旅行が好きで,海外にもたまに足を運んでいます.学生時代には,海外で研究活動を行いながら,周辺の博物館や美術館を訪問して楽しんでいました.

Analyst

身の回りにあるものから受ける印象に興味があり,どうしてこう感じるのか,他の人もそう感じるのかといったことが気になり,印象調査を行うようになりました.

Hobby

家でゆっくり読書をするのが好きです.また,週末ランニングで体を動かしてリフレッシュしています.体を長期間動かさないと研究活動も中々進みません.

Purpose

人生の目的として,幅広く物事を考えられる人間になりたいと思っています.理想は山ごもりしない仙人のような存在になることです.

Comment

学生の皆さんと一緒に新しいものづくりや身近だけれども未知のことを明らかにすることなどをやっていきたいと思います.

Start

人生のスタートはいつでも押すことができると思います.PCを起動させれば,色々な情報が手に入ります.同様に,人生の起動ボタンを押すと,自分の知らなかった世界が手に入ります.

石橋研究室のオススメポイント!

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学部3年生

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学部4年生

1


研究科2年生

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