本研究の経緯
平成29年度に内閣府が公表した「人権擁護に関する世論調査」において、人権侵害が未だに解決できていない課題だと認識されていること、またその課題解決には学校内外の人権教育を充実させることが重要視されていることがわかりました。
熊本市では2018年9月より教育ICTプロジェクトを始動させ、2021年3月までに市内全134校にタブレットを1人1台体制で導入予定です。また、2020年早春以降には新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、日本全国で急速に授業の「オンライン化」が進みました。
このような背景から、本研究では熊本市役所人権政策課の皆様のご協力のもと、ICTを活用したバリアのない人権教材制作を目的として、熊本市人権啓発市民協議会によって一般募集された『20周年記念 人権啓発紙芝居』を電子書籍化するにいたりました。
本電子書籍はバリアをなくした学習環境を展開させるために、熊本県点字図書館職員の方からもアドバイスをいただき、”音声読み上げ機能”と”ハイライト機能”を搭載した教材となっています。本電子書籍を活用し、より多くの皆様の人権学習のきっかけに繋がると幸いです。