平成19年度は、皆さんから67件の貴重なご意見、ご提言をいただきました。 このコーナーでは、寄せられたご提言の中から、主なものをご紹介します。 なお、いただいたご意見、ご提言については、内容を一部要約しています |
■ 提言の紹介・学長からの回答 |
【学科再編について】
■学科への移行について
<学生の意見・提言>
来年度の新入生募集の時点で、環境共生学部三学科制への移行とともに、食・健康環境学専攻が食健康学科に変更されることを『大学パンフレット』で知りました。
これまで環境共生学部に所属している学生に何の説明も無く、三専攻制を三学科制に変更したばかりか、名称を大きく変更させたことに対する理由をお教えください。
以前、同じ専攻の方が学長の提言にメールを送っていますが、その回答は質問の回答をはぐらかしたものにしか見えません。
また、在学生に対し、説明会を開くか、文書などにして学内に掲示するといった手段をとるのが普通ではないでしょうか。私たちはこの専攻に所属しているという一種の誇りを持っています。それを踏み躙られた思いです。法人化されたからといって、このような対応ばかりされていると、在学生に愛校心が芽生えないのではないかと思います。事実、私は大学に対する不満でいっぱいになっています。きちんとした対応をお願いします。
<学長からの回答>
環境共生学部は、私たちの生活と自然が共生していく際の諸問題を総合的に捉え、その方策を追求し、地域の発展と人間福祉の向上をめざすことを理念に、平成11年4月に生活科学部から改組され、1学科3専攻としてスタートしました。この9年間に、大学院の充実や人材育成に成果が顕れてきており、平成20年3月には、初の博士(環境共生学)が誕生する予定です。
学部・大学院の完成を機会に組織の見直しを行った結果、これまで以上に、学問分野を明確にし、責任ある教育、組織運営を行うため、平成20年度から「環境資源学科」「居住環境学科」「食健康科学科」の3学科に再編することにしました。
新学科の名称については、これまでの教育研究内容を広くカバーできる名称として、「食健康科学科(Department of Food and Health
Sciences)」とすることにしました。これは、環境共生学部の中で「食の科学」「健康の科学」として、現在の教育研究分野を包括し、教育研究にこれまで以上の幅をもたせる事ができると考えたからです。
当然の事ながら、「環境共生」という学部理念は学科再編によって変わることはなく、教育研究の方針が大きく変わるということではありません。
今後も環境分野に広く活躍する人材の育成に努めていきます。
なお、新しい学科名称につきましては、平成20年度の入学生から適用されるもので、現在「食・健康環境学専攻」に在籍されている学生の皆さんの所属名称に変更はありません。
また、環境共生学部の学科再編をはじめ、各学部におけるトピックスを、学報「春秋彩」第27号(平成19年11月末発行)でもお知らせしています。
ぜひ、ご覧ください。
【掲載日:2007.11.13】
【情報処理実習室について】
■情報処理実習室の開放日について
<学生の意見・提言>
情報処理実習室の開放日は、学内専用ページでしか見ることができません。図書館のように県民の方が使う場所ではないからとは思いますが、家のパソコンからも開放日が確認できるように、システムの変更をして欲しい。
<学長からの回答>
ご意見を踏まえ、学外のパソコンからも、情報処理実習室の開放日が確認できるよう変更しました。大学ホームページ「在学生の皆様・教職員」→「学内専用」の「実習室利用カレンダー」でご確認ください。
■ 提言の紹介・学長からの回答 |
■情報処理実習室の施設について
<学生の意見・提言>
パソコンごとに設置してあるヘッドホンのカバーの劣化が激しく、プラスチックが直接耳に当たって痛いことが多くあります。新品のものに付け替えるなり、交換するなりしてもらいたいです。
<学長からの回答>
ご意見ありがとうございます。早速、全てのヘッドホンカバーを交換しました。
■図書館設備に関して
<学生の意見・提言>
図書館で机を使用する際に、消しゴムのカスがよく残っていることがあります。私も、消しカスは責任を持って自分で処理するべきだと思いますが、面倒だ、と思うときもあります。だからといって床に落としたくないですし、次に机を使う人のことを考えると、そのままにはできません。
そこで、図書館にゴミ箱の設置をするよう、考えていただけないでしょうか。また、既に設置してある場合は場所を教えてください。よろしくお願い致します。
<学長からの回答>
図書館のゴミ箱につきましては、数年前まで各階に設置していましたが、掲示等で注意を再三呼びかけたにもかかわらず、ゴミ箱内にタバコの吸い殻が度々発見され、やむなく撤去した経緯があります。
しかしながら、ご意見のとおり図書館の利用環境の面からは、消しカスを入れる程度のゴミ箱設置は必要と考えられますので、館内の机の上に消しカス入れの小箱を設置しました。
なお、公共マナーとして、持ち込んだ物(ゴミ)は必ず持ち帰るようお願いします。また、館内での喫煙・飲食は禁止されています。図書館を多くの方に気持ちよく利用していただくため、皆さんの良識あるご利用をお願いします。
■学部棟のクーラーについて
<学生の意見・提言>
私の所属している研究室は環境共生学部旧棟なのですが、クーラーが入っていません。新棟はクーラーがもう入っているようなのですが、なぜでしょうか。南側なので日があたりとても暑いので、窓を開けなければならないのですが、風が強い日などは、実験に支障が出ます。新棟にクーラーを入れるのならば旧棟にも入れてください。
<学長からの回答>
早速対応させていただきました。
なお、空調の運転時間は、午前8時30分から午後5時の範囲内を原則としていますが、講義室については、午後5時以降も授業の予定に合わせて、オン、オフを行い、また、使用予定が不定期となる実験室等については、最長9時まで空調を利用できるようにしています。
ただし、実際の運用では、シーズン・イン後(冷房は6月〜、暖房は12月〜)、気候条件等を見ながら徐々に運転時間の延長を行っているため、今後も、部屋によっては今回のように午後6時までの空調で暑いと思われる時季もあるかも知れません。その際は、事務局総務課(内線240)までご一報ください。
■駐車場について
<学生の意見・提言>
駐車場の一台一台の仕切りが大変見にくく、特にバックで駐車するのが難しいと思います。事故にもつながると思うので、もう少し見やすい仕切りを作ってもらえないでしょうか。
<学長からの回答>
ご指摘を受け、学内駐車場のチェックを行ったところ、白線塗装の劣化が著しい箇所がありましたので、再塗装による対処を行いたいと思います。
なお、駐車スペースの利活用(大型車輌の駐停車等)を考慮すると、車輪止めの設置等はなかなか難しいところですが、駐車事故を防止するための視認性の向上は必要と考えており、今後も、その有効な方策について検討していきたいと思います。
■夜間照明について
<学生の意見・提言>
・環境共生学部居住環境学専攻で、夜間遅くまで大学で製図をしたり、CADなどの作業を行うことが多いです。製図室や居住の情報処理室での作業が主なのですが、研究室の方が閉まってしまうのでトイレに行く際、実験室がある側の棟の端まで行く必要があります。 しかし、通路の照明が一切点いていないため、毎回非常に不便な思いをしています。2階実験室前の通路に2箇所程度でよいので点灯をお願いできないでしょうか?
・大学院生だけではないと思いますが、夏休み期間内も大学で研究や勉強を行います。集中講義を受ける学生もいます。
その中で、環境共生学部旧棟の精密機器室、恒温室、クリーンルームのある廊下と駐輪所(車椅子用駐車場がある)の電気が点灯されていません。物騒でもありますし、実験器具を持っている学生同士がぶつかり、破損や失敗にもつながります。夜間の研究を配慮し、電気の点灯をお願いします。中央制御のためこちらではどうにもできません。
<学長からの回答>
ご指摘の箇所は、照明のランプ交換等が必要ですが、鳩の飛来防止のために設けたネットのために、現在、その作業ができない状態となっています。今後、ランプ下にネットの出入口を設ける改修作業を行い、対処したいと思いますので、今しばらくお待ちください。
■喫煙場所について
<学生の意見・提言>
喫煙所スペースを設けてある場所に問題があると思います。出入り口付近のような人通りの多い場所に設置してあるのはおかしくないでしょうか。
タバコを吸わない人にも副流煙の被害があるし、喫煙者が入り口に溜まっていると正直建物に入りづらいです。設置場所をもっと人通りの少ない場所に移動させるとか、何らかの対策を打っていただけないでしょうか。
<学長からの回答>
大学構内における喫煙については、学生支援委員会で喫煙場所を決定し、指定された場所(建物外の灰皿が設置してある場所)に限り認めています。
今回提言のあった場所については、平成17年度に多くの学生の意見を踏まえて、総合管理学部棟の入り口から若干離れたところに変更したものです。
しかしながら、現在の設置場所についても、多くの学生が問題であるとの認識であれば、更なる見直しをする必要があると考えます。
なお、喫煙される方は、喫煙の際に広がって喫煙するなど通行の妨げになるような行為は慎むなど、ルールの遵守とマナーの向上を心がけるようお願いします。
■校内の木について
<学生の意見・提言>
環境共生学の棟と新講義棟の間にある木が枯れています。よく見るとたくさんの毛虫が付いています。廊下付近にも毛虫が居るのでできれば刺されたりしないうちに退治してほしいです。
<学長からの回答>
害虫駆除については、周期的に消毒作業を実施しており、今年度は5月に一斉噴霧を行ったところです。
ご指摘の場所は、現在は毛虫発生も自然終息しているものと捉えておりますが、発生状況をみながら対応していきたいと思いますので、今後とも情報提供をお願いします。
■校内のイチョウの木について
<学生の意見・提言>
銀杏が臭くてたまりません。別の木に植え替えてください。
<学長からの回答>
イチョウにつきましては、全国の多くの都市公園や主要幹線道路の街路樹として植栽され、黄葉の時期に潤いの空間を与えるなど市民に親しまれている反面、ご指摘のような異臭に対する苦情もあると聞いています。
学内のイチョウにつきましては、本学が1980年(昭和55年)に熊本市大江から現在地に移転した際に植えられたもので、開学以来、校章にイチョウの葉を用いる本学としても非常にゆかりのある樹木と言うべきものです。例年、この時期には建物及び通路で踏みつぶされた落果が異臭を放っており、学生をはじめ教職員の皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、こまめに清掃を行うなど取り組んでいるところですので、ご理解いただきたいと思います。
■押しボタン式信号の設置について
<学生の意見・提言>
県大生の多くは、朝から、昼休み、夕方にかけて西門前のパン屋さんの横断歩道を利用しています。しかし、車の空きを見計らって横断しているので、時には車と接触しそうになり、危ないと思うときもあります。そこで私の勘違いかもしれませんが、聞いた話によると警察に信号をつけてほしいと申請すると、つけてもらえることもあるということを知りました。もし実際にそうすることが可能なら、押しボタン式の信号の設置について、是非一度検討していただきたいと思います。
<学長からの回答>
ご提言につきましては、所管の熊本東警察署に内容を伝達のうえ、信号機設置の可能性等について話を伺ったところです。
その結果、該当箇所については、道路の幅員や近隣の既設信号機(国体道路側、サンロード県立大通り側)との位置関係等から、設置により渋滞が発生し、事故の増加を招くおそれが高まるとのことで、対象箇所としてピックアップするのは難しいとのことでした。
ただし、今後の交通事情の変化等によっては検討対象となり得る可能性もあるとのことです。
■授業評価アンケートについて
<学生の意見・提言>
授業評価アンケートに意見を記入しても、プラスにしていない教授等もいると思います。そもそもアンケート自体がコストの無駄のような気がします。
<学長からの回答>
多くの教員が、授業評価アンケートの結果をもとに授業について自己点検を行い、授業の改善に努めており、授業評価アンケートの果たす役割は大きいと考えています。
ご意見にあるように教員によって授業の改善状況に違いがある点については、今後、授業評価アンケートの分析結果を活用した教員研修(FD研修)を通して、すべての教員が教育の重要性を再認識し、授業改善に一体となって取り組むように努めたいと考えています。
■GPA制度について
<学生の意見・提言>
必修科目だけで単位は十分足りていても、他にも受けてみたいと思う授業がいくつかあります。しかし、多くの授業を取ってしまうとGPAを下げてしまうのではないかと不安になり、興味がある授業でも、受けることを躊躇してしまいます。
GPA制度の導入により、幅広く学ぶということができなくなってしまうのではないでしょうか?
<学長からの回答>
本学では、学生の皆さんが、単に卒業要件としての修得単位数を満たすだけでなく、本学の教育理念に沿って履修計画を立て、効果的に学習し、確かな知識や技術を身につけ卒業されることを願っています。
GPA制度は、このような考えのもと学生の皆さんが自分自身で学習効果を把握出来るように、また、担当教員がGPAにより学生の皆さんの学習状況を容易に把握でき、制度導入に合わせて履修に関する相談、指導体制を整えることが可能となることから導入したものです。
大学としては、勉強を頑張った学生の皆さんには、優秀者表彰や上位学年の科目履修などの優遇措置にGPAを利用する、また、成績の振るわない学生の皆さんのための履修指導にGPAを活用することとしています。
ですから、GPAは、成績通知票には表示されますが、対外的な成績証明書には記載されません。また、進級や卒業の要件でもありません。GPAの数値が下がっても、学生の皆さんにとって不利益になるような取り扱いは一切ありませんのでご安心ください。
幅広く学ぶという姿勢は、非常に大切なことです。GPA制度に縛られることなく、勉学に励んでください。
■提言への回答について
<学生の意見・提言>
・約一年以上も学長への提言が更新されておりませんが、これでは私たちが提言したことが実際の学生生活に反映されているのかどうかわかりません。
福利厚生向上の面でも、私たちが意見を述べることが出来る場はこの学長への提言のみですので、この学長への提言の更新がされないということは非常に由々しき問題であると考えます。
学長をはじめ、大学関係者の皆さんがご多忙であることはもちろん理解できますが、出来るだけこのコーナーの頻繁な更新を希望します。
・新講義棟のマイクについて提言した者です。修理していただいて、ありがとうございました。私の記憶が正しければ、マイクの不調が現れたのが06年の5月、修理して聞けるようになったのが06年の10月だったと思います。学長もお忙しいこととは思いますが、改善されたもの、結論が出たものから順次報告していただければと思います。
<学長からの回答>
平成18年度に「学長への提言広場」に寄せられた意見に対する回答の公表が遅れたことをお詫びします。
平成18年度に寄せられた意見及び回答については、取りまとめたものをH19.10.1にホームページで公表したところです。
提言の要旨のみを取りまとめて、ホームページに掲載することは可能ですが、対応結果を公表するまでには時間を要する場合もあり、ホームページでの「提言紹介」に掲載するのが遅くなりました。
ホームページでの公表には時間を要していますが、いただいた提言には速やかに対応するよう努めています。
今後はご意見にもありましたように、改善したもの、結論がでたものから、提言の要旨と学長からの回答を取りまとめ、順次ホームページでの公表に努めます。
■学科への移行について
<学生の意見・提言>
・食・健康環境学専攻の学生です。来年度から専攻が学科になり、同時に学科名も食健康科学科になると聞きました。私は将来食品会社で研究開発の仕事に就きたいと思い、入学しました。食と健康、環境について幅広く学べると思ったからです。現在の専攻名は専攻で学ぶ内容を良く表しており、家政系ではなく、理系の学部・専攻として、受験生の選択肢も広がっていると思います。
聞くところによると、現在の専攻名が受験生にわかりにくいから変更するとの理由のようですが、受験生は自分が受験する大学の内容はきちんと調べて受験しますし、現在の専攻名がわかりにくいとも思いません。逆に、食健康科学という名前は家政系の学科のような錯覚を受けますので、食資源や食環境について学びたい、あるいは食品会社等の研究開発を目指して入学する受験生には逆にわかりにくく、不親切になると思います。
また、環境共生学部が発足して9年しか経っておらず、企業などにも食・健康環境学専攻がやっと浸透してきた時期に名称までかわってしまうと、就職活動にも影響が出ると思います。学部改組などで名称がかわってしまうのであれば仕方ありませんが、内容が全く変わらないのになぜ名称を変えなければならないのでしょうか。内容が変わらないのに私たちが学んできた専攻の名称が消えてしまうのは残念です。在学生、卒業生のことももう少し考えていただきたいと思います。
・私たちの専攻が食・健康科学科になるということを伺いました。私たちの専攻の名前を変えなければならないのはなぜでしょうか?健康科学科というのは生活科学科系の印象になると思います。私たちは管理栄養士の勉強をしながら、食品学や生理学の実験もおこなっていますし、生活科学系よりも理学部や医学部、農学部に近いのではないのでしょうか?
学科の名前というのは受験生にとって、大きなイメージとなると思います。名前を決定する前に、大学を受験する高校生に年代の近い私たち学生にアンケートをとるなど、学生の意見を聞く場があって欲しいと思います。
<学長からの回答>
環境共生学部は1学科3専攻としてスタートし、9年が経過し、その間、大学院の充実や人材育成に成果が顕れてきています。
法人化を契機に、学部体制を見直した結果、これまで以上に、学問分野を明確にし、責任ある教育、組織運営を行うため、平成20年度から「環境資源学科」「居住環境学科」「食健康科学科」の3学科に再編することにしました。
しかしながら、「環境共生」という学部理念は学科制の導入によって変わることはなく、教育研究の方針が大きく変わるということではありません。
今後も環境分野に広く活躍する人材の育成に努めていきます。