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中村優太さんがWWDC22 Swift Student Challengeで入賞しました
Posted on : 2022.06.01Image: Apple
米Apple社は毎年、WorldWide Developers Conference(WWDC)にて、世界中の開発者向けにハードウェアやソフトウェアの開発における将来の見通しについて発表を行います。今年(2022年)は6月6日~10日(米国時間)で開催される予定です。
WWDCのイベントの一つに、世界中の学生開発者たちが、自由に選んだテーマでコーディングの実力を披露するためのSwift Student Challengeがあります。飯村研に所属する中村優太さんは、今年開催の WWDC22 Swift Student Challengeで、世界中の学生応募者の中から40カ国350人以上の学生たちとともに入賞者に選ばれました。
入賞したアプリケーション
名称
WA-color(和色)
開発者
総合管理学部 総合管理学科 4年(飯村研究室所属)
中村優太
概要
日本人は、歴史の中で多くの「色」を生み出してきました。そして、それらには美しい名前をつけ、繊細な色の違いを絵画、染織物、陶芸、文学の中で愛でてきました。本アプリケーションは、シンプルなクイズゲームを通して、そのような日本の伝統的な色に出会うことを目的としています。
クイズを始めると、本アプリケーションに収録されている221色の中から、同系色が7つ表示されます。プレイヤーはその中から、アプリケーションが出題する色名とマッチする色を選ぶことでゲームが展開していきます。本アプリケーションには、GarageBandで自作したサウンドエフェクトのほか、花びらを模したアニメーションなども実装されています。
入賞した中村さんのコメント
私自身が以前から興味を持っていた「日本の色」と、iPadが持つきめ細やかな色彩表現を組み合わせて面白いものを作ることができないだろうかという発想から、このアプリケーションの開発を始めました。デバッグなども含めて3日ほどで開発を行ったものでしたので、この度、私のアプリケーションがAppleという世界規模の企業に認めてもらえたことに対して、驚きと嬉しさの気持ちでいっぱいです。
現在、iPhoneやiPadなどで使えるアプリケーションは、iPad一台あれば、Swift Playgroundsを使って、開発からApp Storeへのリリースまで行えてしまうほど身近なものとなっています。実際に私も本アプリケーションの開発において、ほとんどの作業をiPad上で行いました。
今回の入賞により、小さなアイデアでも情熱さえあれば誰かに認めてもらえるチャンスがある、素晴らしい時代となっていることを深く実感しています。来年もきっとSwift Student Challengeは開催されるので、もっともっと日本、そして熊本から応募者が増えるように、残りの学生生活で私から何かアクションできないかと考えています。