研究者情報
学長 堤 裕昭 / TSUTSUMI Hiroaki
1956年5月6日生まれ
最終学歴 | 九州大学大学院理学研究科博士課程修了(1985年6月) |
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学位 | 理学博士 (九州大学) 1985年6月 |
hiro@pu-kumamoto.ac.jp | |
関連サイト | Welcome to the world of eco-バブル® |
本人からの メッセージ |
熊本県立大学では「地域に生きる、世界に伸びる」とういう本学の教育・研究活動に関するスローガンの元、地域課題の発展的解決と持続可能な社会の形成に寄与し、熊本地域のみならず、日本各地ならびに世界各地の地域との繋がりのなかで生きていくために、様々な分野からの知恵を学び、術を磨く努力を続けて来ました。これからも、近未来の地域社会の持続可能な発展に貢献することをめざして、その歩みを着実に進めて行きます。「地域に生きる、世界に伸びる」というスローガンに関心を抱かれる若者は、是非、本学の門を叩かれんことを願います。 |
授業科目 | 環境と生物圏 |
専門分野 | 海洋生態学 , 沿岸環境科学 , 環境工学 |
主な研究テーマ | アサリの人工種苗作成技術の開発 , 干潟におけるアサリ高密度集団の再生のための技術開発 , 有明海生態系の異変のメカニズム , ヤマトシジミの養殖技術の開発 , マイクロバブル発生装置を用いたエビ養殖池の環境管理 , マイクロバブル技術を用いた農作物の生産性向上に関する管理 |
学会での 活動状況 |
役員:日本ベントス学会英文誌編集委員長(2003年〜2010年)、日本ベントス学会運営委員(2005年〜2008年、2011年〜2014年、2019年〜2020年)、日本ベントス学会会長(2015年〜2018年)、不知火海・球磨川流域圏学会副会長(2012年〜2013年)、不知火海・球磨川流域圏学会会長(2014年〜2023年)、会員:日本ベントス学会、日本プランクトン学会、日本水産学会、日本海洋学会、日本混相流学会、不知火海・球磨川流域圏学会 |
地域連携分野 のジャンル |
環境科学 , 健康科学・栄養科学 |
地域連携分野 のテーマ (キーワード) |
海洋環境 , 地域づくり , 地産地消 |
社会での 活動状況 |
熊本県環境センター環境教育指導者(2002年4月〜現在) 肥後の水資源愛護基金 評議員(2003年4月〜2010年10月) 公益財団法人 肥後の水とみどり の愛護基金 評議員(2010年11月〜現在) 熊本県産業廃棄物処理施設建設候補地検討委員会委員(2003年7月〜2004年3月) 行政対応特別研究「有明海の海洋環境変化が生物生産に及ぼす影響の解明」に関する専門委員会委員(2002年4月〜2004年3月) 国土交通省 八代海域調査委員会委員(2001年4月〜2003年3月) 国土交通省 八代海域モニタリング委員会委員(2003年5月〜2009年3月) 国土交通省 立野ダム環境保全検討委員会委員(2001年12月〜現在) 熊本県環境センター環境教育指導者(2005年4月〜) 国土交通省 菊池川下流域自然再生委員会委員(2006年9月〜2016年) 国土交通省 宮崎海岸侵食対策検討委員会(2008年〜) 福岡市 アイランドシティ整備事業環境モニタリング委員会委員(2008年7月〜2018年) 国土交通省 緑川大橋影響調査検討委員会委員長(2010年7月〜12月) 北九州市 洞海湾環境修復検討委員会委員(2010年〜2013年) 有明海再生機構副理事長(2010年〜2015年) 有明海再生機構理事(2015年〜2018年) |
地域連携について のメッセージ |
熊本から明日の環境ビジネスを発信したいと努力してきました。今は、マイクロバブル発生装置の開発を熊本市や愛知県の会社などと共同で進めています。水産増養殖業や農業に応用して、飛躍的な生産効率の向上と、環境負荷の軽減をはかる研究をすすめたり、さらに農業分野や健康分野への応用研究も進めています。 |
主な研究業績
経歴
期間 | 経歴 |
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2022年4月 - 2026年3月 | 熊本県立大学 学長 |
2021年4月 - 2022年3月 | 熊本県立大学 共通教育センター センター長 |
2018年4月 - 2022年3月 | 熊本県立大学 副学長 |
1999年4月 - 2022年3月 | 熊本県立大学 環境共生学部 教授 |
2016年4月 - 2018年3月 | 熊本県立大学 地域連携・研究推進センター センター長 |
2012年4月 - 2016年3月 | 熊本県立大学 環境共生学部 学部長 |
2010年4月 - 2012年3月 | 熊本県立大学大学院 環境共生学研究科 研究科長 |
1994年4月 - 1999年3月 | 熊本県立大学生活科学部 助教授 |
1987年 - 1994年 | 熊本女子大学生活科学部 助教授 |
1991年9月 - 1992年7月 | 米国、ニュージャージー州立大学ラトガース校 海洋・沿岸科学研究所 客員教授 |
学歴
期間 | 学歴 |
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1985年9月 - 1987年3月 | 九州大学 理学部 生物学科 研究生 |
1981年4月 - 1985年6月 | 九州大学大学院 理学研究科博士課程 生物学専攻 |
1979年4月 - 1981年3月 | 九州大学大学院 理学研究科修士課程 生物学専攻 |
1975年4月 - 1979年3月 | 九州大学 理学部 生物学科 |
1973年4月 - 1975年3月 | 久留米大学附設高等学校 |
1972年4月 - 1973年3月 | 佐賀県立神埼高校 |
委員歴
期間 | 委員 |
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2014年4月 - 現在 | 不知火海・球磨川流域圏学会 会長 |
2010年11月 - 現在 | 公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金 評議委員 |
2007年9月 - 現在 | 国土交通省 宮崎海岸侵食対策検討委員会 |
2002年4月 - 現在 | 熊本県環境センター 環境教育指導者 |
2022年4月 - 2026年3月 | 地方経済総合研究所 理事 |
2022年6月 - 2024年6月 | 全国栄養士養成施設協会 理事 |
2022年6月 - 2024年3月 | 山都町環境審議会 委員長 |
2022年11月 - 2023年12月 | 熊本県ユニセフ協会 理事 |
2022年6月 - 2023年6月 | 公益財団法人大学基準協会 理事 |
2022年8月 - 2023年3月 | 国土交通省 立野ダムモニタリング部会 委員 |
受賞歴
受賞年月 | 受賞 | 授与機関 |
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2020年8月 | 第7回アグリテックグランプリ 最優秀賞 | 株式会社リバネス |
2015年10月 | 10周年記念研究助成・優秀賞 | 三井物産環境基金 |
2014年10月 | Asian Marine Biology Symposium 2014 Best Contribution Award | The Executive Committee of Asian Marine Biology Symposium 2014 |
2009年3月 | 平成20年度日本水産学会論文賞 | 日本水産学会 |
論文
発行年月 | 論文 | 誌名(出版物名) | 著 |
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2023年12月 | 豪雨発生が河口域の環境や生態系に及ぼす影響 ― 令和2 年7 月豪雨を例に ― | 不知火海・球磨川流域圏学会誌 | 単著 |
2022年12月 | 令和2 年7 月豪雨発生,球磨川下流域の瀬戸石ダムおよびその周辺域で どのようなことが起きたのかを振りかえる | 不知火海・球磨川流域圏学会誌 | 共著 |
2021年10月 | 有明海の赤潮頻発に端を発する生態系異変のメカニズム | 日本ベントス学会誌 | 単著 |
2021年7月 | 八代海に面する佐敷干潟におけるアサリの棲息を制限する要因とアサリ成貝の高密度集団再生実験. | 不知火海・球磨川流域圏学会誌 | 共著 |
2021年7月 | Controlling factors of the population dynamics of two dominant bivalves of the macro-benthic community on the sandy ridal flats. | Oceanography and Fisheries Open access Journal | 共著 |
2021年3月 | 八代海に面した砂質干潟(佐敷干潟)における魚類捕食防止柵を用いた アサリの高密度集団再生実験 | 不知火海・球磨川流域圏学会誌 | 共著 |
2021年2月 | Effect of ontogenetic changes of feeding habits on total mercury level in red stingray, Hemitrygon akajei | Japanese Journal of Environmental Toxicology | 共著 |
2020年12月 | A new technique to realize a drastic acceleration of crop growth in the DFT hydroponic cultivation with hyper-oxygenated nutrient solution | Journal of Horticulture | 共著 |
2019年11月 | Estimation of production and sedimentation of cyanobacterial toxins (microcystin) based on nutrient budgets in the reservoir of Isahaya Bay, Japan | Ecotoxicol Environ Saf | 共著 |
2019年9月 | Characteristics of the bioaccumulation process of mercury in the benthic ecosystem in the enclosed coastal seas. | J Environ Saf | 共著 |
MISC
発行年月 | MISC | 誌名(出版物名) | 著 |
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2021年8月 | 第Ⅱ部:諫早湾干拓によって何が失われたか 第7章 有明海異変と諫早湾潮受堤防締切りの関係 | 日本環境会議(JEC)「諫早湾干拓問題検証委員会」報告書 “宝の海”を再び!――日本一の干潟を取り戻そう | 単著 |
2021年7月 | 酸素マイクロバブルで作る 高濃度酸素水を用いた農業革命 | 農業電化 | 単著 |
2021年4月 | 炭酸ガスだけじゃない、〝酸素バブル〟も養液栽培で生育効果発揮 | ガスレビュー | 単著 |
2020年10月 | 海辺の自然を見つめる No.3 有明海で常識外れの赤潮が頻発するのはなぜか? | 科学 | 単著 |
2018年9月 | 葉菜類の水耕栽培へのマイクロバブル発生装置の利用 | 園芸学研究 別冊 | 共著 |
2017年9月 | マイクロバブルの特性と現場における酸素供給効率化 | 月刊養殖ビジネス 2017年9月号 | 単著 |
2014年 | 有明海奥部海域の水質および海底環境の変化と諫早湾干拓事業の関係 | 日本科学者会議総合学術研究集会予稿集 | 単著 |
2012年 | イトゴカイと細菌の共生によるバイオレメディエーション | バイオサイエンスとインダストリー | 共著 |
2011年 | 有明海 有明海奥部で赤潮が発生し貧酸素化が進む理由 | 科学 | 単著 |
2009年11月 | マイクロバブルとイトゴカイを用いた海底汚泥の浄化~魚類養殖による環境悪化とその解決策~ | アクアネット 11月号 | 単著 |
書籍等出版物
発行年月 | 書籍等出版物 | 出版者・発行元 | 担当区分 |
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2019年9月 | 森里海を結ぶ[3] いのち輝く有明海を | 花乱社 | 共著 |
2019年9月 | プレゼンテーションガイドブック.研究者のためのプレゼンテーションファイルの作り方 | オーエムエス出版 | 単著 |
2016年9月 | 諫早湾の水門開放から有明海の再生へ | 諫早湾開門研究者会議 | 共著 |
2014年8月 | Micro-and Nabobubbles – Fundamentals and Applications | Pan Stanford Publishing | 共著 |
2010年6月 | 諫早湾の真実 | かもがわ出版 | 共著 |
2010年5月 | マイクロバブル、ナノバブルの最新技術II | シーエムシー出版 | 共著 |
2010年3月 | 日本の河口 | 古今書院 | 共著 |
2007年9月 | マイクロバブル、ナノバブルの最新技術 | シーエムシー出版 | 共著 |
2006年11月 | 楽楽栄養計算/給食編—料理と給食の栄養計算からその評価、発注まで | オーエムエス出版 | 単著 |
2006年4月 | 楽楽栄養計算食事編—料理と1日の栄養計算からその評価、発注まで | オーエムエス出版 | 共著 |
講演・口頭発表等
開催年月 | 講演・口頭発表等タイトル | 会議名 |
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2023年12月 | バナメイエビ高密度養殖へのマイクロバブル発生装置の利用による溶存酸素濃度維持と生産性・収益性の向上 | 一般社団法人 日本マイクロ・ナノバブル学会 第11回学術総会 |
2023年11月 | 有明海の潮流と生態系との関係 | 日本ベントス学会自然環境保全委員会主催 公開シンポジウム |
2023年9月 | Dramatic decline in catch of short-necked clam and its causes on the sandy tidal flats facing Ariake Bay in Kumamoto Japan over the past three decades | The 1st International Symposium of ICT Fishery Resources Management Research Institute (FMRI), Chonnam National University, Republic of Korea |
2023年9月 | 白川河口干潟において大型底生生物群集の季節変化およびアサリ (Ruditapes philippinarum)の個体群変動を決定する要因 | 2023 年 日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会 |
2023年8月 | A new technique to realize a drastic acceleration of crop growth in the DFT hydroponic cultivation with hyper-oxygenated nutrient solution | The 4th Asian Horticulture Congress |
2023年8月 | 水耕は薬用植物の持つ力を引き出せるのか | 超異分野学会 大阪大会2023 |
2023年6月 | 令和2年7月豪雨発生、球磨川下流域の瀬戸石ダムおよびその周辺でどのようなことが起こったのかを振りかえる | 不知火海・球磨川流域圏学会 令和4年度研究発表会 |
2022年12月 | バナメイエビ養殖漁業へのマイクロバブル発生装置の 利用による水質改善と生産性向上 | 一般社団法人 日本マイクロ・ナノバブル学会 第10回学術総会 |
2022年12月 | バナメイエビ養殖漁業へのマイクロバブル発生装置の利用による水質改善と生産性向上 | 第10回日本マイクロナノバブル学会総会 |
2022年3月 | タイ沿岸域の環境と底生生物群集の調査結果から想定される将来の日本で起こりえる変化 | 令和4年度春季日本水産学会水産環境保全委員会企画シンポジウム |
共同研究・競争的資金等の研究課題
研究期間 | 研究課題タイトル | 提供機関 制度名 |
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2016年4月 - 2017年3月 | 菊池川河口に棲息するヤマトシジミの棲息制限要因としての塩分耐性 | 公益財団法人河川整備基金 調査・研究助成 |
2014年4月 - 2017年3月 | アサリの人工培養種苗を用いた漁場回復技術の開発 | 公益財団法人水俣・芦北地域振興財団 公益財団法人水俣・芦北地域振興財団出資・助成(環境技術研究開発関係) |
2014年4月 - 2016年3月 | 菊池川河川干潮域に棲息するヤマトシジミ個体群回復のための研究 | 公益財団法人河川財団 調査・研究助成 |
2014年4月 - 2016年3月 | 河口域に生息するヤマトシジミ資源保護のための食性に関する研究 | 公益財団法人河川整備基金 調査・研究助成 |
2013年4月 - 2016年3月 | 諫早湾潮受堤防開門に伴う調整池内外の底質環境の変化とその評価 | 日本学術振興会 基盤研究(C) |
2013年4月 - 2016年3月 | 諫早湾における海水流動の変化が有明海奥部海域の環境と生態系に及ぼす影響の評価 | 日本学術振興会 基盤研究(B) |
2013年4月 - 2014年3月 | アサリの種苗稚貝の低コスト大量生産技術の開発 | 公益法人くまもと産業支援財団 バイオ産・学・行政共同研究等助成事業 |
2010年4月 - 2013年3月 | 豊饒の沿岸閉鎖性海域で発生する環境異変の原因究明と沿岸生 態系回復策の提示 | 三井物産環境基金 三井物産環境基金研究助成 2010年度研究助成 |
2010年4月 - 2013年3月 | 有明海奥部浅海域における貧酸素水の発生メカニズム | 日本学術振興会 基盤研究(B) |
2008年4月 - 2011年3月 | 沿岸海域環境再生に関する総合的研究 | 日本学術振興会 基盤研究(A) |
産業財産権
産業財産権名 | 番号 |
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廃水処理剤及び廃水処理方法 | 特開2018-130649 |
水底土壌改良剤並びにそれによる水底土壌の改良方法 | 特開2007-106808 |
マイクロバブル発生装置 | 特開2012-016647 |
細菌活性の観察方法 | 特開2007-053963 |
有機物汚泥浄化用イトゴカイの培養方法及び有機物汚泥の浄化方法 | 特開2001-231394 |
汚泥浄化方法 | 特開2007-054735 |
魚貝類養殖方法 | 特開2006-314281 |
水域浄化方法 | 特開2006-314954 |