日本インテリア学会 第33回大会(関西:武庫川女子大学、オンラインライブ方式)2021年10月23日(土)・24日(日)と同時に開催された、日本インテリア学会 第28回 卒業作品展(42作品出展)において、環境共生学部 高橋研究室 山口弥桜(2020年度卒)さんの卒業設計作品【KOJYO-HSPのための休養の場】が〈最優秀賞〉を受賞しました。
掲載ホームページ:http://www.jasis-interior.jp/
推薦の言葉(指導教員:熊本県立大学 高橋浩伸)
HSP(Highly Sensitive Person)は、高度な感覚処理感受性(sensory-processing sensitivity)を持つ人を指す。この計画案は、自らをHSP的傾向が強いかもしれないと感じていた学生による、HSPのための空間である。ここで提案されたのは、社会との距離感に苦しむHSPの人たちが、ここへ来て様々な他者との距離感を確認しながら、自分なりの社会との距離感をつかめるよう、大きく2つの空間構成とし、一方を「整える空間」他方を「繋がる空間」としている。更に「繋がる空間」は、「インプットの空間」と「アウトプットの空間」を設けるなど、多様な他者あるいは社会との距離感を持てるインテリア空間が巧みに創造されている点が評価できる。また、現代社会における隠れた問題に対する、若者自身の提案という意味も合わせ推薦に足るものであると考えられる。