お知らせ

News
  1. 熊本県立大学ホーム
  2. お知らせ
  3. 「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.4(門脇左和さん)】

「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.4(門脇左和さん)】

【タイ便り vol.4】

アドミニストレーション研究科 公共福祉分野

博士前期課程2年 門脇左和

 赴任して7ヶ月が経ちました。最近の出来事や今後の活動について紹介します。

〈学校イベント〉

 タイでは旧正月のお祝いがあり、学校でもイベントが行われました。もちろんドレスコードがあり、各々赤色または中華風な服装でイベントに参加して旧正月を祝いました。タイの正月ソンクランもありますので、4月には3回目の新年を祝うことになりそうです。

 2月の下旬に学校の期末テストが終わり、卒業式も行われました。中学3年生と高校3年生が同時に卒業するため、卒業生の数は約600人と多く、卒業証書授与の際は日本のように一人一人名前を呼ばれて返事をして登壇ではなく、次々と名前を呼ばれて流れるように卒業証書を受け取る形でした。また、タイでは卒業式などの通過儀礼の際「バーイシースークワン」という魂を体に戻し、離れていかないようにする伝統的な儀式を行うそうで、卒業証書の授与後にこの儀式が行われました。バーイシー(バナナの葉で作られた飾り)をステージ前に飾り、シャーマンによる祈祷が終わると、先生たちが卒業生の手首にミサンガのような糸を巻いてあげるというものでした。知らなかったタイの文化だったので興味深かったし、卒業式という重要な行事に参加させてもらえて嬉しかったです。他にも先生たちとチャンタブリー県に1泊2日の研修に行ったり、タイ料理の「パッポンカレー」を先生に教わったりと楽しく学びの多い日々を送っています。

旧正月イベント
シー」

〈活動について〉

 コンポスト活動が順調に進み、環境クラスの生徒たちを3人1組のグループにわけ各グループで毎日500gの生ゴミ投入をしてもらいました。2週間の活動で約6kgの生ゴミを削減することができ、出来上がったコンポスト肥料は緑化活動に利用しました。生徒たちは積極的に活動に取り組んでくれました。活動後アンケートでは「初めてやった活動で興味深かった」「先生との授業が楽しかった」などの感想が見られました。この活動が正しいのか、生徒たちはどう感じているのか気になっていたので感想を読んで安心したと同時にとても嬉しかったです。新学期からは環境クラスが二つに増える予定です。コンポストは続けつつ、コンポスト肥料を使用した植物と、使用していない植物で比較し、緑化に使用した際のコンポスト肥料の効果を確認する観察活動や、日本のゴミ分別カレンダーや分別ゴミ袋を利用し、日本のゴミ分別体験など、日本の事例ももっと伝えたいです。

 また、私の配属先学校は海が近く、海洋プラスチックを題材にした授業も行う予定です。活動前後のアンケートも続けていき、結果に基づいて授業のやり方を改善しながら生徒が楽しみながら環境についての知識を学び、環境行動につながっていくような活動や授業ができたらいいなと考えています。

生ゴミをコンポストに投入する生徒たち
環境クラスの生徒たちとの写真
生徒たちがコンポストに付けた名前「Tikak3+」

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967