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「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.2(門脇左和さん)】

【タイ便り vol.2】

アドミニストレーション研究科 公共福祉分野

博士前期課程2年 門脇左和

 任地であるラヨーン県に赴任し、早くも3ヶ月が経ちました。生活にも慣れてきて、最初に比べるとタイ語も上達したように感じています!今回は配属先と活動、今後の活動計画について紹介します!

 配属先の様子

 私の配属先はタイ東部ラヨーン県マープタープット市にあるマープタープットパンピタヤカーン学校(以下MPP)という中高一貫校です。全校生徒は約3000人、教員128名の大きな学校です。MPPには科学技術、数学、外国語(英語、中国語、日本語)、タイ語、社会・文化・宗教、健康・体育、芸術等さまざまな教育の分野があります。運動会やクリスマスパーティー、新年パーティーなど学校でのイベントが盛んで、生徒たちはもちろん、教員だけの運動会や新年パーティーもあります!!今年の新年パーティーのドレスコードは“お金持ち”でした!配属先の先生たちはとても親切で明るい人が多いです!!同僚の先生が空き時間にカフェに連れて行ってくださったり、放課後一緒にショッピングに誘ってくださったり、タイ料理の作り方を教えてくださったり、バドミントンやボードゲームをしようと誘ってくださったりと気にかけていただいているお陰で、楽しく充実した生活を送れています。

 活動について

 〈環境クラスと環境クラブでの活動〉

 私は科学技術分野に所属し、生物の先生たちと一緒に環境教育を行なっています。特にMPPは環境教育に力を入れており、独自のMPP Zero Waste Projectを実施し、ゴミ分別やプラスチックゴミ削減の呼びかけ、ゴミ銀行の運営などを行なっています。授業以外にもマイボトル、マイカップを持参した人に飲み物を無料で配る”Your cup, We treatキャンペーン”や排水処理についての研修、排水処理施設の見学など環境に関する活動も活発に行われています。私は中学2年生が履修している環境の授業の時間をもらい、水俣病についての授業や、ゴミ分別の授業を行いました。また、環境クラブでSDGs17の目標を参考にMPP Goalsを作成しました。授業や活動を作る上で、できるだけ日本の環境教育や事例紹介を取り入れることを意識しています。生徒たちは積極的な子が多い印象で、生徒が自分たちで取り組む活動を取り入れると反応が大きく、とても楽しんでくれます。タイ語と英語での授業なので準備には時間がかかりますが、生徒たちが積極的に聞いてくれるのですごく励まされています!

 〈熊本県立大学高埜ゼミ訪問〉

 12月4日、熊本県立大学の高埜ゼミ一行に私の配属学校に訪問していただきました。MPPの芸術分野の生徒が伝統舞踊を見せてくれたり、校長先生から歓迎の言葉をいただいたりとMPP側も学校全体で歓迎してくれました。高埜ゼミの学生たちは、日本や熊本についての紹介と日本で流行りのダンスを披露してくれて、MPPの生徒たちはこの交流をすごく喜んでいました!!このように大きな文化交流会を実施できたことが私もとても嬉しかったです。わざわざラヨーンまで足を運んでいただいた高埜ゼミの皆さん本当にありがとうございました!!!

 活動計画

 今後は、学校のMPP Zero Waste Projectの一環として食堂の生ごみを利用したコンポスト作りを行う予定です。私は高倉式コンポストという日本人考案のコンポストの手法を用いる予定です。コンポストを一から作る活動は、実質的変化(生ごみの削減)を伴う環境行動となり、生徒たちの環境意識の向上につながると考えました。作成したコンポストはグリーンカーテン作りに利用し、生ゴミから植物を育てるという自然のサイクルを体験してもらいたいと考えています。

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967