本学では、「地域に生き、世界に伸びる」をスローガンに掲げ、地域に根ざしながら世界を見据える人材の育成に努めています。「もやいすと育成プログラム」では、熊本の自然や文化、社会に対する理解に立ち、専門の枠を超えて、自ら課題を認識・発見し、“地域づくりのキーパーソン”として、地域の人々と協働して課題の解決に取り組む人材(もやいすと)の育成を目指します。
【もやいすと(地域)ジュニア育成】
もやいすとジュニア育成は、もやいすと育成プログラムの最初のステップです。「地域」と「防災」のどちらかを選択し、1年生全員が受講する必修科目です。授業は全て対面でフィールドワークやワークショップ、グループワークを行い、学部を交えたチームのメンバーと共に課題を見つけ、その解決策をまとめて成果発表を行います。
令和6年度のもやいすと(地域)ジュニア育成は5年ぶりにフィールドワークを再開し、受講生266名が1班5~6人のグループとなり、「玉名市」「山都町」「阿蘇市」の3地域に分かれ、事前学習や地域課題発見と解決へ向けたグループ活動を行いました。
<事前学習・グループワーク>
各地域から講師を招いての事前学習や、学んだことについてイーゼルパッドや付箋を使用してのグループワークを行いました。
<フィールドワーク>
山都(9月19日)
昨年国宝に認定された通潤橋をはじめとした山都町各地を散策したり、地元の方から話を伺いました。
玉名(9月20日)
みかん農家体験やE-bikeでの草枕温泉てんすい周辺の散策、天水中学校とのポスター作成ワークショップを行いました。
阿蘇(9月23日)
公益財団法人 阿蘇グリーンストック様のご協力のもと、輪地切り活動を実施しました。輪地切りは草原での野焼きを行う前の防火帯づくりです。伸びている草を草刈り機を使用して刈っていきます。
<発表会・表彰式>
山都・阿蘇は本学大ホール・中ホール、玉名については玉名市天水市民センターで発表会を実施しました。(9月26日)山都・阿蘇は1グループ5分のプレゼンテーション、玉名はポスターでの発表となります。山都・阿蘇は審査員と学生の評価から、最優秀賞・優秀賞・学生賞、玉名は地元の方や学生からの投票により玉名市賞・優秀賞・学生賞を決め、表彰を行いました。
発表会終了後、全体講評として阿蘇地域担当教員の西本教授より、「今回5年ぶりにフィールドワークを実施し、現地の方の話を聞いたり地域ならではの体験することにより、問題発見や課題解決案に活かされていました。それぞれの班に特徴があり、とてもよい発表が出来ていました。」とコメントがありました。
令和6年度もやいすと育成プログラムは三菱みらい育成財団の助成により実施しています。
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