国際教育交流センターでは、2024年11月7日(木)の昼休みに、JICA海外協力隊とのコラボ企画として“JICA協力隊の体験談Part 5「バングラデシュ・マラウイ」”を開催し、今回の講師である松本瞳さんから、バングラデシュとマラウイにて感染症・エイズ対策の分野で活動された経験についてお話を伺いました。
JICA協力隊に興味を持ったきっかけについて、高校時代にアフリカでエイズ孤児の支援をしている団体の話を聞いたこと、大学時代にアフリカにワークキャンプに行き、水汲み場で楽しく遊んでいる子供たちを実際に見て、自分に色眼鏡があったことに気づいたこと、と話されました。
バングラデシュの食事や文化について、日本の醤油のようにカレー味の料理が多く、3食カレーを食べていたことや、伝統衣装のサリーを実際に広げて、装飾品が多いため重たいことも紹介いただきました。
現地では、子供の予防接種会場を巡回して、清潔さや保管状況等を確認しながら、予防接種の接種率や質の向上に向けた活動に取り組まれました。国内情勢の悪化によりに伴い、任期途中で日本へ帰国した後、約半年後マラウイに任地を移し、エイズ対策支援を行われました。
ご自身の次のステップについて、マラウイ任期中に体調を崩された経験から、親が元気でなければ子供も元気に育たない、と思い、“子供とお母さんのプロフェッショナルをめざす”という目標を持ち、看護師や保健師等の資格取得のための勉強をされていると話されました。
質疑応答の時間では、学生から現地の言葉について質問があり、「英語はあまり通じず、ベンガル語を話した。ベンガル語はJICAの渡航前研修でしっかり習得することができた」と答えられました。
イベント後の学生アンケートでは、「ボランティアの心がどのように生まれ、どのようなところを目指すようになったかについて学ぶ機会に出会えてよかった」という感想が得られました。