令和5年(2023年)12月18日(月)、本学の中ホールにおいて、世界各地で医療救援活動や住民の心のケアに携わるNPO法人地球のステージ代表理事であり医師でもある桑山紀彦さんをお招きし、「地球のステージ」公演を開催しました。
この公演は本学とJICA九州との共催事業として行い、本学でグローバル人材の育成を目指して展開しているプログラム「もやいすとグローバル育成プログラム」に参加する学生や、他大学も含めた世界情勢や国際協力に関心のある学生、県内の高校生や一般の方など計117名が参加しました。
公演では、フィリピン、東ティモール、ウクライナ、パレスチナ、ウクライナなど、紛争や貧困などの問題を抱える地域の様子や、桑山さんが出会った子どもたちの様子などが、映像や歌を交えて紹介されました。
特に、パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘下にありながらジャーナリストになるという幼い頃からの夢を叶え、今もガザの様子を世界に発信し続けているモハマッド・マンスール氏のエピソードでは、自らの危険を顧みず取材を続けるマンスール氏の姿や、戦禍の中でも弱き者を慈しむガザの人々の様子に、涙ぐむ参加者の姿も多く見られました。桑山さんは、ガザの様子を歌ったオリジナル曲とともに、「遠い国の紛争も、今はSNSなどを通じて知ることができる時代。これからもガザの様子を関心を持って見守り続けてほしい。」と語りました。
その後、本学Global Loungeで開催した桑山さんを囲んだ茶話会には、堤学長、本学の学生やJICA海外協力隊の経験者、一般の方など25名が参加しました。参加者からは、公演の感想や、桑山さんが活動を始めたきっかけ、心のケアにおいて大切にされていること、人はなぜ争いをやめられないのか等様々な質問が寄せられ、桑山さんとの対話を楽しみました。
参考:もやいすとグローバル育成プログラム