文学部では、2023年11月25日(土)に第13回祥明大學校・熊本県立大学学術フォーラム「新しい時代の新しいつながり方」を開催しました。コロナ禍の空白の時期を経て、2019年以来、4年ぶりの対面式でのフォーラムとなりました。祥明大學校から金裕千教授、韓先熙教授をお迎えし、本学からは、難波美和子准教授、米谷隆史教授、吉井誠教授、計5名の先生方が発表されました。
金教授は韓国の日本研究関連学会における研究者のつながりについて、問題意識の共有という点から発表されました。難波教授はロックダウンを通して人文系ネットワーク、研究者間のつながりがどう構築されてきたかについて話されました。短い休憩をはさみ、韓先生は、韓国、日本を含め、アジアの文化をつないできた漢字について、韓国の日本語学習者の漢字の意識について発表されました。米谷教授は江戸時代における地方武士のことばの観察を通して、当時の武士たちが方言の壁をどのように乗り越えてお互いにつながっていこうとしたのかについて話されました。最後に吉井先生が語彙学習研究の動向を踏まえ、新しい時代の研究へとつないでいく事の大切さについて発表されました。
質疑応答では、参加者からの質問に答えながら、今回のテーマについて意見交換が行われました。このフォーラムを通して、祥明大學と熊本県立大学が新しい時代を迎えながら、お互いのつながりを確認し継続していく決意をする機会となりました。