令和4年11月10日グローカル棟2階のGlobal Loungeで、今年17回目のGlobal Loungeカフェイベントを行いました。今回は、JICA海外協力隊と熊本県立大学のコラボ企画「ランチタイムに、世界に触れる。CAFE EVENT JICA協力隊の体験談」の6回目で、大学院高度グローバル人材育成プログラム紹介とラオスで「環境教育」に携わった溝口さんのお話を聞きました。
まず、高度グローバル人材育成プログラムに関してCIEE職員からお話がありました。
次に、ラオスへ派遣された溝口さんの話を聞きました。話者は当初、養殖専門の隊員として赴任しましたが、治安の問題で、途中からルアンパバーン世界遺産事務所に任地を変更し、池の環境改善に取り組まれました。世界遺産地区には180の池が存在しており、これらの環境を保護・改善することは、世界遺産の評価基準を維持する重要な役割だったとのことです。水質モニタリング、池の環境改善、生態系維持にも良い養殖を地元住民に啓発することが話者の主な任務でしたが、コロナ禍で厳しい外出制限を強いられたこと以外にも、ラオスでは人々の環境への関心が薄く知識も乏しいことが、業務遂行に少なからず影響を与えたと説明されました。
ラオスでは近い将来、JICA主導の環境問題授業「エコヘルス」が大都市を中心に始まるとのことでした。また近年は、高速道路、ダム、鉄道等の中国が投資するインフラ整備が進んだことによる環境への影響が深刻化しており、環境問題に興味を持つ人が増えてきていると述べられました。