Apple主催のコンテストで入賞!テーマは「日本の色」
米国Apple社が毎年開催している、世界のソフトウェア技術者や開発者を対象にした「WorldWide Developers Conference」(WWDC)では、世界中の学生がコーディングの力を競うコンテスト「Swift Student Challenge」が開催されています。
2022年のコンテストでは、県大生の中村優太さんが、入賞者40カ国350人の学生の一人となる栄誉に輝きました。
INTERVIEW
遊び感覚でも認めてくれるのがApple社
デジタルで日本文化を広める「WA-color」
受賞したアプリは、「WA-color」という、表示された和色の名前と色をマッチングさせる、日本の「色」がテーマのゲームです。以前から、昭和歌謡の歌詞に出てくる「からし色」など、おもしろい色の名前に興味がありました。今回開発したアプリは、色に対して独特な名前が付けられているという日本の言語的文化を、世界の人に知ってもらいたいという目的もありました。
実は開発に3日しかかけられず大変でした。でも、「まずは挑戦」という気持ちで提出しました。受賞した時はもちろん驚きましたが、遊び感覚でもAppleは認めてくれるんだな、と感じてうれしかったです。アプリ開発は一般的に、コンピュータを使って行いますが、今回は、iPadでのみ開発するという条件があります。プロが使用するような環境にある高度な機能は使えませんが、逆に、iPadだけですべてができる。つまり、小学生でもアプリ開発からリリースまでできるのは、革命的です。
アプリ開発は、プログラミングさえできればいいわけではありません。開発のスタートはやはり、自分の好きなものやコト、そして社会課題の解決がテーマになることが大事。そこに、自分がかわいいとか、かっこいいと思うものを盛り込んで、オリジナリティを持たせられるのが魅力です。卒業後は、就職先でもアプリ開発を続ける予定です。後輩たちにも今後、こんなコンテストにどんどんチャレンジしてほしいと思います。
指導の飯村伊智郎教授のコメント
就職活動やほかのプロジェクトでも忙しい中、中村君はよく頑張りました。若者に、世界とつながるチャンスを与えてくれているのがApple社のこのチャレンジ。受賞を足掛かりに、自信をもって、さらに高いハードルに挑戦していってほしいです。