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VR認知症体験会、VRダイバーシティ&インクルージョン体験会を開催しました

令和3年(2021年)11月11日(木)、VR認知症体験会およびVRダイバーシティ&インクルージョン体験会を開催し、総合管理学部 森山ゼミ・西森ゼミ・松本ゼミの学生33名が参加しました。

当日は、株式会社シルバーウッドの大野彩子さんにWEB会議システムにて遠隔進行をしていただきました。 参加者はバーチャルリアリティ(VR、仮想現実)機器を装着して、認知症のある人や、LGBTの人、発達障がいのある人の世界を1人称で疑似体験しました。1話体験する毎に、参加者同士で感じたことや自分だったらどうしてほしいかについて、意見を交換しました。認知症や発達障がいのある当事者の方のビデオメッセージも視聴し、どのような関わりがその方の安心につながるか、どのような社会をつくっていく必要があるかを考えました。

参加した学生達からは、以下のような感想が寄せられました。

【VR認知症体験】

・VRで映像を通して体験することで、ただ話を聞くより、リアルに認知症の方の立場を感じることができた。

・VRを活用することにより、その時の(当事者の)感情を知ることが少しできたように感じた。

・認知症に対するイメージが変わった。何事も何があったのかなどを聞いて、理解してあげると良いということが分かった。

・認知症の人の行動には全て理由があることが分かった。「安心感」が大事だと知れた。

・見える世界、考えることが人それぞれあることが分かった。本人の意向を聞いてから対応した方がどちらも嬉しい気持ちになるのではないかと思った。

・認知症については、知識として知っていたことはあったが、VRなどを使用して視覚的に学んだことがなかったので、良い体験ができた。どの映像についても、実際に本人になって体験したことで、不安な気持ちやどういったことをしてほしいかについて自分のことのように考えることができた。

【VRダイバーシティ&インクルージョン体験会】

・LGBTの「いないのではなく、見えていない」という言葉が印象に残った。一人で抱え込まない環境づくりが重要だと感じた。

・心理的安全性という言葉が印象に残った。人間は人それぞれ違うこということを自覚して、みんなが自己開示しやすい環境づくりが重要だと思う。

・VRの中でアウティングという行為を初めて知り、学ぶことができて良かった。

・常にアンコンシャス・バイアスが自分にもあるということを意識していきたい。

・個々人によって、数え切れない程の多様性を持ち、似ているようで違う場合が多く存在しており、その多様性を安心して見せ、認め合うことが大切だと感じた。

・得意・不得意で助け合っていきたい。

・いつも目に見える多様性だけに注目していたが、目に見えない多様性に注目することも大切なことだと思った。

・周りの人の意識が少し変わるだけで多くの人が生きやすい世界になるのではないかと思う。

私たちのゼミでは、新型コロナウィルス禍でフィールドワークに制限がある中でも、今回のように実体験に近い学習を試みています。今後も、多角的な視点で物事を捉え、地域での課題を具体的に認識でき、その解決に向けて行動できる人材の育成に取り組んでいきます。

お問い合わせ先

総合管理学部 松本千晴 森山賀文 西森利樹