国際教育・交流ビジョン
世界に伸びる
「国際性の推進」を三大理念のひとつに掲げ、教育研究活動を展開している。
現代社会においては、グローバルな視点で思考し、社会的、文化的背景の異なる人々とも理解し合える
コミュニケーション能力を持つことが重要である。
そこで、本学は、地域を基盤としつつ、世界へとつながる知的創造の拠点として、
グローバル人材を育成し、社会に貢献していく。
グローバルな活動の推進
急速に進むボーダーレス社会に対応できる人材が熊本県においても求められている。「地域に生きる」教育研究機関として、地方自治体や企業、民間団体と連携しながら、地域課題に柔軟に対応し、グローバルな視点を持って活躍できる人材を育成する。
インド・太平洋地域への志向と展開
成長著しいインド・太平洋地域を中心に大学間交流を促進し、学生・研究者交流を積極的、持続的に展開する。
世界的な諸課題への意識の涵養
世界の出来事を人類に共通する現代の普遍的課題として共感できるよう学生の意識を涵養し、SDGs(持続可能な開発目標)に関する理解を深め、自然災害や環境問題への対処など世界的な諸課題に積極的かつ意欲的に取り組む。
国際教育・交流に係る戦略的取組み
新たな国際教育・交流ビジョンのもと、次の6項目について優先的に取り組むこととする。
(1)学生への支援体制の整備等
英語によるコミュニケーション力の向上に努め、1年次から4年次までの体系的な学び「もやいすとグローバル育成プログラム」等によりグローバル人材を育成する。カリキュラム外活動として、学生の自主的な学習を促進するため、コーディネーターによるマンツーマンのレッスン等、語学教育支援を強化する。
また、グローバルな視点を育てるための海外留学・研修を促進する。経済的な負担の大きさから、積極的に海外に出ていけない学生に対し、留学生支援奨学金等を支給するなど、学生が安心して海外の大学等で学ぶことができるようサポートする。
さらに、学部教育にとどまらず、大学院教育においても、海外体験(国際協力・貢献活動)と専門教育を組み合わせて実施し、熊本のグローバル化をリードし、世界で活躍できる人材の育成に取り組む。
(2)留学生への支援体制の整備等
交換留学等により優秀な人材を海外から獲得し、本学の教育研究の充実や国際化に資する活動へと導くため、オンライン入試の導入等柔軟な運用とともに英語での授業実施により、留学生の利便性向上に取り組む。
また、「留学してよかった」と思える大学を目指し、International Student Support Desk(国際教育交流センター内)において、教育・生活両面からのワンストップサービスによるサポートを強化する。
本学学生による留学生サポーター制度等により日本人学生と留学生が共に学ぶ環境を整え、大学の国際化を推進する。
(3)協定校との交流活動の推進
協定校との既存の交流プログラムを更に充実・発展させながら継続することで、相互の教育力と研究力の伸張をはかる。
また、新たな協定を締結する場合には、「熊本県立大学における海外大学等との交流協定締結ガイドライン」に基づき実施する。
(4)学術研究における国際貢献
国際的に重要な課題について、各国の研究機関等との情報交換等を行うとともに、本学の得意とする研究分野を中心に、積極的な学術貢献を行う。
(5)世界に通用する研究者の育成
本学教員の海外研究者との交流や海外研修等を奨励し、より優れた国際的な人材の育成を図ることにより、学術研究における本学の国際競争力を強化し、知の拠点としての世界的な存在感を高めていく。
(6)2つの連携協定に基づく取組み
熊本県は令和元年(2019年)10月にJICA(独立行政法人国際協力機構)、また本学は令和2年(2020年)6月に熊本県教育委員会と連携協定を締結した。
この2つの協定に基づき、国際連携におけるパートナーとしてJICAとともに、本学学生だけでなく、県内の高校生の学ぶ意欲、国際志向の向上を図るとともに、学生、生徒が互いに良い刺激を受け、成長し合うことができるよう、本学が主導的役割を担い取り組む。
- 担当
- 国際教育交流センター