本学では、学生の皆さんの視点に立った教育の充実、学習環境の整備や課外活動の支援を行い、大学生活の満足度を高めるため、様々な取り組みを実施しています。 |
熊本県立大学学長 古賀 実 |
「学長への提言広場」は、学生の皆さんから本学の運営に関するご意見、ご提言をいただき、大学運営に反映させるためのもので、提言について、提言者に対して個別に回答を行うものではありません。 本学の運営に関係しないご意見や、誹謗中傷等はご遠慮ください。 いただいた提言は、すべて学長が目を通し、そのうえで、担当部局に提言への対応を指示しています。 どのような提言が寄せられているか紹介するために、提言の要旨と対応結果を学長からの回答として公表することがあります。 ホームページでの公表には時間を要していますが、いただいた提言には速やかに対応するよう努めています。 |
このコーナーでは、寄せられたご提言の中から、主なものをご紹介します。 なお、いただいたご意見、ご提言については、内容を一部要約しています |
■ 提言の紹介・学長からの回答 |
【掲載日:2009.12.24】
【駐車場及び警備員について】
<学生の意見・提言>(平成21年4月27日受理)
最近駐車場に駐車することが難しいです。私は車通学をしているのですが、特に今年度、まったくと言っていいほど駐車スペースがありません。明らかに無許可で車通学している人がいます。本当の住所とは違う住所で申請してステッカーをもらっている人も知っています。ステッカーチェックをもっと頻繁に行ってください。無許可の人には警告だけでなくもっと厳しい処置をお願いします。
演習発表間近になると遅くまで研究室に残ることがあります。ある晩、帰るとき警備員に止められました。彼はどうも文学部を軽んじているようです。「遅くまで残って遊んでいるのか」「何の勉強か知らんが就職率はどうせ悪い」などと侮辱を受け、腹立たしかったです。個人の考えは様々ですが、勉強したくて残っているのになぜ怒られなくてはいけないのか、馬鹿にされなくてはいけないのか。
警備員にも、大学の理念、文学部の功績、学生の意志を理解してもらえるよう、指導を徹底してください。
<学長からの回答>(平成21年6月8日回答)
【駐車場について】
無許可での学内駐車の問題については、先に提言メールへの回答(2月20日付け)をいたしましたとおり、以前から大学としても苦慮しており、提言等も踏まえ、回数も増やし警備員により定期的な取締を実施しているところです。(4月実施延べ取締台数221台)
本学における無許可駐車における一番の問題点は、その無許可の学内駐車のほとんどは、本学の学生であるという点です。
大学としては、本問題については、学生のモラル向上による問題解決を期待しており、現在のところ強制的な指導を実施していません。
ただし、今後も無許可での駐車が後を絶たない状況であれば、駐車許可の距離制限見直しと併せ、強制退去、車止め、何らかの処分等の強制的な指導も検討しなければならない状況になります。
そのような状況にならないため、まずは学生の皆さんのご協力をお願いしています。
なお、この問題については、学生自治会で大会議題として取り上げると伺っております。その結果も踏まえ、対応していきます。
【警備員について】
今回、提言メールにてお寄せいただいた警備員の言動については、学内警備の範囲を逸脱したものであるとして、委託先の警備会社に対し、事実確認と当該警備員に対する指導の申し入れを行いました。
その結果、同社から、警備員の言動により不快感を与えてしまったことへのお詫びとともに、再発防止に向けた具体的な対策として、本学担当警備員全員に対し、警備員としての基本動作・心構え・業務の完全遂行に関する特別教育を実施し、信用回復に努めたいとの回答を受けたところです。
大学としても、今後、同様のご指摘を受けることがないよう、本学担当警備員の業務執行状況について、警備会社と適宜確認を行いながら、「学生のための安全で快適なキャンパス環境づくり」を第一に指導を行っていきたいと考えています。
【キャリアセンターについて】
<学生の意見・提言>(平成21年5月18日受理)
現在就職活動中でキャリアセンターを利用する機会が多いのですが、キャリアセンターでの就職相談や模擬面接、履歴書の添削を予約するには、キャリアセンターに行き、その場で名前を書いて予約する方法しかありません。
予約のためだけにわざわざ遠くから学校に行き、名前だけ書いてまた帰るのは時間の無駄です。とても不便です。自宅からPCを使って、予約できるシステムにして下さい。
<学長からの回答>(平成21年6月5日回答)
キャリアセンターでの就職相談、模擬面接、履歴書添削の予約については、準備する物など事前の相談指導もあるので、原則、来所の上、予約台帳に氏名等を記載していただく方法をとっていますが、遠隔地等の理由、或いは、どうしても大学に出てくる時間がない等来所が困難な場合等については、電話でご連絡いただければ、職員が時間等を確認のうえ台帳に記載して予約をいれるなど柔軟に対応しています。気軽にキャリアセンターまでご相談ください。(電話番号096−321−6611(ダイヤルイン))
なお、パソコンでの予約システムについては、導入した場合の効果や課題等を整理しながら検討していきたいと考えています。
また、キャリアセンターのホームページには「お問い合わせ」の項目もありますので、質問等があれば御利用ください。
【学食の冷水設備について】
<学生の意見・提言>(平成21年7月14日受理)
学食の冷水設備についての提言です。
以前からお茶などが出る装置の冷水の機能だけが壊れており、ここ数ヶ月は学食の方がキーパーで冷水を出してくれていました。
学食の方に聞いてみたところ、学校側に早く修理するように伝えてほしいとのことだったので、提言したいと思います。
これからの季節は冷水が出ないと、学食を利用する側としては非常に不便です。
早めの修理をお願いします。
<学長からの回答>(平成21年7月27日回答)
学食給茶器の冷水設備故障については、ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。
当該給茶器つきましては、機器が大変古かったことから、修理と更新の両面から検討を行って参りましたが、今後のメンテナンス等も考慮し、今回、更新することにしました。
新しい給茶器については、7月23日に設置が完了しましたので、ご利用ください。
【冷房について】
<学生の意見・提言>(平成21年8月6日受理)
環境共生学部旧棟(西棟)の冷房の利きが最近悪く感じます。
以前は涼しく快適だったのですが、最近は明らかに温度が高いようです。
エコデーなどの取り組みもあり、エコへの取り組みの一つであるのかもしれませんが、研究室が暑いと、実験や勉強に集中できません。
温度をもう少し下げるか、冷房の運転時間の間だけでも自由に温度調節できるようにしてください。
研究室は様々な機器があるので、温度が上がりやすいので余計に暑いということも考慮して頂きたいです。
<学長からの回答>(平成21年8月12日回答)
本学の冷房運転は、概ね28℃程度となるように設定しています。今回の提言を受け、調査を行ったところ、環境共生学部西棟の冷房機器の不具合により温度設定に支障が生じていることが判明しました。
このため、すぐに冷房機器の調整を行った結果、8月6日には不具合は解消しました。
適切な温度が保持できるよう、冷房機器の運転、管理には十分注意して参ります。
【サマー・ECO・デーについて】
<学生の意見・提言>(平成21年8月12日受理)
サマー・ECO・デーは何の意味があるのでしょうか。
公立大学法人熊本県立大学環境配慮方針も拝読致しましたが、自分たちの知らないうちに勝手に掲げられたスローガンによって「優れた環境を後世に伝承する人材を育成することができ」ますか?
レポートの提出期限をこの週に設定している教授の方々も多いというのに、家にパソコンが無い学生にとってこれは大きな不利益になります。
また、当日休業となっている事務局の方々は、自宅で冷房を付けないなどの取り組みは徹底しておられるのでしょうか。そういったことも具体的に広報しなければ、全く理解は得られないと思います。
<学長からの回答>(平成21年8月21日回答)
環境問題、特に地球温暖化防止へ向けた取組みは、喫緊の課題として世界規模で様々な取組みが推進されています。本学においても、学生、教職員一人一人が、常に環境問題について意識し、環境の保全、創造に努めることが重要であると考え、本年3月に「公立大学法人熊本県立大学環境配慮方針」を策定いたしました。
今後は、この「環境配慮方針」に基づき、具体的な行動に取り組んでいく必要がありますが、まずは、キャンパス内など、身近で、私たちができるところから始めるという考えの下、今年度は、「サマー・ECO・デー」の実施をはじめ、太陽光発電施設の設置や全学的な環境に対する研修会等に取り組むこととしました。
また、本学では、「豊かな環境づくりに率先して取り組める人材を育成する」ことは大学の使命でると考えています。このため、大学として定めた「環境配慮方針」の内容、考え方を理解してもらえるよう、授業の中での環境教育など、あらゆる機会を通じて学生の皆さんにお伝えしていくこととしています。そのような取組みを通して、学生の皆さんにも環境に対して強い意識を持っていただき、できることから実践に移していただきたいと考えています。
今回の具体的な取組方法等については、6月にアクションプランを全学生にメールするとともに、プラズマディスプレイ掲示やHP掲載など十分周知期間を設け、広報にも努めたつもりでしたが、初年度ということもあり、不十分な点があったかもしれません。御指摘いただいた点については、今年度の取り組みを総括する中で、今後の取組みの参考としたいと考えています。
今回、「環境配慮方針」を読まれ、大学の取組みに対し提言をいただいたことは、環境問題に対し強い意識を持たれている証であると受け止めています。環境問題への取組みは、学生の皆さんと協働して取り組んでいくことが何より大切です。全学的な取組みとして展開していくためにも、学生の皆様からの具体的な提案をお待ちしています。
今後とも、御理解、御協力をお願いします。