環境共生学研究科

Graduate School of Environmental & Symbiotic Sciences
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環境共生学研究科について

食品機能分析学

環境共生学研究科は、人間と人間を取り巻く生物的な要因・大気・水・森林・土壌・人工物等の非生物的な要因からなる環境とが共生するためのあり方、人間活動を支える場としての豊かな自然を保全し利用する方法、地域住民の快適で健康な生活を確保する方策等を科学的に追求することを目的とします。

博士前期課程では環境共生学部の3専攻における教育を基礎としてさらに発展させるために、2領域4分野(※)を配置し、この4つの研究分野が相互関係を重視しながら「環境共生学」を広く学び、深く研究することを目指しています。

博士後期課程においては、4分野を一つに集約するよう教育の再編成を行い、それぞれの立場から深く研究を行い、「環境共生学」を確立しようとしています。

領域 分野
発展型領域 環境科学分野
空間システム学分野
栄養・健康学分野
融合型領域 地域資源活用学分野

取得可能な資格

【環境共生学研究科(博士前期課程)】

  • 中学校・高等学校教諭専修免許状(理科)
  • 中学校・高等学校教諭専修免許状(家庭)

構成

研究科 専攻 課程 入学定員
環境共生学研究科 環境共生学専攻 博士前期課程 20名
博士後期課程 3名

大学院進学の意義

大学院に進学することで、学部よりも専門性の高い授業と専門分野を横断した学際性の高い授業を通して、より深い専門知識と広い視野を得ることができます。また、研究活動を通して高度な実験技術や研究計画の立案評価、データ解析・統計処理方法の習得など理系の研究者・技術者としての能力を高めることができます。このように大学院に進学し、高い専門性を獲得することで社会において活躍する場が増え、修了生は民間企業の技術・研究職、技術系公務員、管理栄養士、中学校・高等学校教員、大学教員など様々な分野で活躍しています。

近年は社会人の大学院進学者も増えています。社会の現場で見つけた課題等について、大学院でさらに専門的な知識等を得ることで課題等の解決につなげることができます。また、様々な分野の教員が在籍していますので、ご自身の専門分野をベースに分野を横断した新たなアイデアを創出することや研究課題を深化させることも可能です。教員として学校にお勤めの方も大学院で最新の知識を獲得し、教育職員免許状の専修免許状(理科、家庭科)を取得できます。日中の業務でご多忙の方には長期履修制度の活用により、業務とのバランスをとりながら無理なく学位取得を目指すことができるなど支援体制も整えています。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

環境共生学研究科の教育内容

主な研究内容&研究者情報

【博士前期課程】

研究領域 職名 氏名 担当授業科目名
A 環境科学分野 教授 阿草 哲郎 大気・水系環境科学特論
化学物質精密計測学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 石橋 康弘 環境材料科学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 小林 淳 大気・水系環境科学特論
環境物質動態学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 張 代洲 大気・水系環境科学特論
大気物質循環論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 小森田 智大 大気・水系環境科学特論
沿岸生態学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
B 空間システム学分野 教授 北原 昭男 木質構造設計論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 髙橋 浩伸 共生住空間論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 田中 昭雄 人体適応工学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 辻原 万規彦 パッシブ環境調整工学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 李 麗 空間構造論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 佐藤 哲 建築計画学特論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 鄭 一止 共生都市空間論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
C 栄養・健康学分野 教授 下田 誠也 臨床機能栄養学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 松本 直幸 環境人間工学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 青木 朋子 発育発達運動環境論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 坂本 達昭 健康栄養管理学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 中嶋 名菜 栄養・健康学特論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 吉田 卓矢 栄養生理学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
D 地域資源活用学分野 教授 一宮 睦雄 沿岸海洋資源学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 柴田 祐 農山村域環境ストック論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 白土 英樹 食品機能分析学
食品機能論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 松崎 弘美 応用微生物学
食品機能論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 松添 直隆 植物資源利用学
食品機能論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
准教授 阿南 弥寿美 食資源安全性論
食品機能論
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
教授 友寄 博子 栄養機能化学
環境共生学演習Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
その他 環境共生学研究科長 環境共生学特論
教授 モロー ジェフリー スチュワート 環境共生学演習Ⅰ、Ⅱ
教授
(本学総合管理学部)
井田 貴志 環境共生学特論
連携教授
(国立水俣病総合研究センター)
山元 恵 環境共生学特論
連携教授
(国立水俣病総合研究センター)
吉野 健児 環境共生学特論
教授 石村 秀登 教職実践研究Ⅰ、Ⅱ
非常勤講師 篠塚 致子 家庭科教育特論
非常勤講師 吉村 英一 栄養制御学

【博士後期課程】

職名 氏名 担当授業科目名
教授 阿草 哲郎 微量化学物質精密計測論
教授 石橋 康弘 環境材料循環論
教授 一宮 睦雄 海洋生物生産論
教授 小林 淳 環境物質管理循環論
教授 張 代洲 大気物質広域移動論
教授 松添 直隆 植物資源生産利用論
准教授 小森田 智大 沿岸生態環境論
教授 北原 昭男 木質構造設計論
教授 柴田 祐 農山村域計画論
教授 髙橋 浩伸 空間デザイン論
教授 田中 昭雄 建築環境整備論
教授 辻原 万規彦 パッシブ環境調整工学論
教授 李 麗 空間構造論
教授 下田 誠也 臨床病態制御論
教授 白土 英樹 食品機能分析論
教授 松崎 弘美 応用微生物論
教授 松本 直幸 健康適応生理学論
教授 青木 朋子 身体運動制御論
准教授 阿南 弥寿美 食資源安全性論
教授 友寄 博子 食品栄養機能論

※ 令和7年3月退職予定

学位取得までの流れ

【博士前期課程】

【博士前期課程】高度グローバル人材育成(一般選抜(国際協力枠))修学年限3年の場合

【博士後期課程】

学位論文の評価

学位論文審査基準

入試情報

入試に関する情報ページにある募集要項等をご覧ください。

授業料・入学金

※本学学部卒業生の大学院入学者への優遇措置(入学金免除制度)について(博士前期課程のみ)

本学出身の若手研究者の育成に資するため、本学学部を卒業し本学大学院(博士前期課程)へ入学を希望する者で、下記の(1)~(3)のすべての条件を満たす者については入学金を全額免除します。

  1. (1) 入学時点で本学の学部を卒業して1年未満の者
  2. (2) 本学大学院の博士前期課程の入学試験に合格し入学しようとする者
  3. (3) 3年次までの累積GPAが3.0以上であること

支援制度

在学期間中、大学院生を支援する制度を用意しています。制度の利用については、指導担当教員に相談してください。

修了者の体験談

中原 浩貴 熊本県立大学環境共生学部 JSPS特別研究員(博士後期課程 平成29年度修了)

私は大学院博士後期課程のときに日本学術振興会特別研究員(平成29年度〜平成30年度まで)に採用され,現在,熊本県立大学で研究員として所属しています。大学院博士前期課程・後期課程では,有用細菌を利用した植物病害の防除法に関する研究を中心に行い,現在も研究を継続しています。大学院では,専門の研究テーマだけでなく様々な研究に関わることができ,学内外の多方面な研究者の方々と一緒に研究することができました。また,他大学との共同研究や学術交流,海外での調査にも参加させていただきました。このような経験で幅広い知識や考え方,技術を身につけることができました。これらの経験は今後も役に立つと思います。これからも好奇心を持って日々研究に邁進していきたいです。

北﨑 結子 日鉄住金環境株式会社(博士前期課程 平成28年度修了)

私は現在、新日鐵住金君津製鐵所内で分析業務に従事しています。在学中は白川流域における窒素収支に関する研究に取り組みました。河川のサンプリング・水質分析をはじめとして周辺地域で負荷される窒素のデータ解析を行い、白川流域で負荷された窒素の余剰量や海への到達量を算出しました。化学や農学などの観点から考察し、学内外の様々な方からご指導で多くの学びを得ることができました。特に科学の基礎を修得したこと、学内や学会などで研究成果を発表する機会を数多く経験したことは現在の糧になっています。また、台湾での学術交流会に参加したことはかけがえのないいい経験になりました。社会人生活はまだ浅いですが、大学院生活で培ったことをさらに伸ばして、社会に貢献できるようにこれからも頑張っていきます。

西岡 美里 熊本製粉株式会社(博士前期課程 平成29年度修了)

大学院を振り返ると学部とは異なり、研究を中心に様々な学びや経験ができた2年間でした。研究がうまく進まず苦しかったり何もかも投げ出したくなった時期があった一方で、夜遅くまで研究室に残り研究を進めたり、得られた実験データについて一日中考察を考えたりと、好きなことをとことん追及できた幸せな時間でもありました。また研究を通して考える力や、発信する力(プレゼン能力、文章力)が身に付いたのはもちろん、学会で優秀発表賞やポスター賞を頂くなど貴重な経験もさせていただき、今の私の自信と支えになっています。現在では、こうして大学院2年間で得られたものを社会に還元していけるよう日々社業に励んでいます。

担当
事務局 教務入試課教務班